コラム

タヒチアンダンスのパレオの巻き方

タヒチアンダンスなどのダンスの衣装を、身につけて踊るだけでビギナーでも、なんだか楽しくタヒチアンダンスを踊れそうですよね。また、タヒチアンダンスの衣装を見て、パレオは大きい1枚の布なのですが、「どうやって巻いているのだろうか」と疑問に思ったことがあるかもしれません。また、タヒチアンダンスでは、腰に巻くことが多いのですが、実は他にも巻き方があるのです。この記事では、タヒチアンダンスで使っているパレオの巻き方についてご紹介します。

タヒチアンダンスでは基本は腰に巻く

タヒチアンダンスで使う衣装のひとつにパレオがあります。このパレオは、もともとタヒチで伝わる民族衣装で1枚の長方形の布です。洋服や着物のように、着るために形作られて縫われているのではありません。ペラペラの1枚布です。一般的なパレオの布は、180センチメートルの幅があります。つまり、体型をあまり気にせず、身につけることが可能な大きさです。長さは100センチメートル前後ですから、スカートにしても、ドレスにしても大丈夫な長さがあります。

パレオというのは、タヒチの言葉で「巻き付けるスカート」という意味を持っています。正しくは「パレウ」と呼ぶそうです。タヒチの言葉通り、タヒチアンダンスでは、パレオを腰に巻いて踊ります。他方、民族衣装としてパレオを着るにあたっては、胸元あたりで巻き付けてワンピースのように着るのも一般的です。ここからは、詳しく巻き方についてみていきましょう。

腰に巻くスタイルはどうやるの?

パレオを腰に巻くスタイルは簡単にできます。パレオの両端を腰に巻いて片側か中心で結ぶだけです。バスタオルを腰に巻くのとほとんど変わらないスタイルでしょうか。ただし、パレオは長さや幅があるため、ふわっと巻くとタヒチアンダンスをしたときにきれいに見せることができます。

また、パレオの上の部分だけを少し折り混むと、端がひものような形状になるため、きれい結ぶことができるでしょう。もっとも、タヒチアンダンスは、かなり腰を激しく振るダンスなので、せっかく巻いても落ちてきてしまうこともあります。そのため、結ぶだけでは固定しそうにないような場合は、ゴムを利用して、とめてしまう方法もよいでしょう。

また、結んだところをアンダーウェアに入れ込むことで、パレオがほどけたり、ずり落ちてしまったりするのを防止することができます。

ワンピースはどう巻くの?その他の巻き方は?

ワンピースはどう巻くの?その他の巻き方は?

パレオをワンピースとして着用する場合の巻き方は、腰に巻く場合とそれほど変わりません。最も簡単な巻き方は、パレオの両端を脇部分か中心部分で結ぶ方法です。胸の中心部分で結ぶ場合、そのあまった布の部分を少しねじりながら、首の後ろにもっていき、結びます。こうすることで、結び目がとれにくくなり、見た目がきれいになります。また、ワンピース風にパレオを着用するときには、例えば、片側の肩部分で結んでしまう方法もおすすめです。斜めに布が流れるので、着痩せ効果が期待できるかもしれません。

次に、胸に巻いてトップスとして利用することもできます。腰に巻くのと同じように胸の部分で結ぶ方法です。こうすることで、チューブトップ風のトップスにパレオを変身させることができます。直接パレオの布部分を結ぶのではなく、最初にとめるときは、ヘアゴムなどでとめておきましょう。布部分はリボン結びにするのもおすすめです。

ショート丈でパレオを着用したい場合は、大きなパレオをあらかじめ半分に折るなどして着用すれば、ショート丈になります。お腹周りが気になるときは、こんな結び方もあります。まず、対角線上・向かい合わせになっている角通しを結んでパレオを輪にしましょう。このパレオを頭からすっぽり被ります。

そして、結んでいない角どうしの布をお腹周りで一度交差させてエプロンのように背中部分で結ぶのです。こうすることで、お腹周りがふわっとしてパレオを着用することができます。

また、サイドスリットのワンピースにしたいパレオの巻き方は、まずパレオの上の部分を胸の前で結びます。この結び目を取れないようにしたうえで、背中側にまわしましょう。そして、お腹部分の布を少し持ち上げるようにして、サイドで結びます。こうすることで、サイドスリット風の着こなしが実現できるでしょう。

パレオはこのようにいろいろな巻き方ができるようになっています。タヒチアンダンスを踊るときだけでなく、その他のときにもパレオを活用できそうですね。

パレオの巻き方は水着着用時にも活用できる

パレオは、タヒチアンダンスをするときだけでなく、水着を着用しているときに羽織るものとして活用することもできます。「水着だけだとちょっと寒い」「体型が目立ってしまい、隠したい」という場合に、パレオ1枚あると便利です。腰に巻いてスカートにすれば、水着がゴージャスになりますし、ワンピース風にすれば、お腹周りが気になるときにカバーすることができます。パレオの巻き方を覚えてしまえば、簡単に着用することができるようになるでしょう。これを機にパレオの巻き方を覚えてしまうのはいかがでしょうか。

フラダンスのハンドモーションを上達させるコツ

フラダンスの手の動きは他の踊りにはない独特の動きがあります。しかし、フラダンスにとって、手の動きはとても重要なものです。この手の動きであるハンドモーションを上達させるコツはあるのでしょうか。日々の努力は必要ですが、もちろんあります。このコラムでは、フラダンスのハンドモーションを上達させるコツについてお伝えします。

フラダンスは手話に近い?

フラダンスは、長年行われてきた伝統的な踊りです。まだ、文字を使う文化がなかった時代から、人々に文化や伝説を伝えるために用いられ、神々への祈りの儀式としても使われてきました。

また、フラダンスでは、歌詞の意味を動きで表現します。例えば、フラダンスでは、波をイメージさせるために手の平の動きで波が揺れる動作を表現するのです。ひとつひとつの動きに意味があり、「波はこの動作」というように決まっています。そのため、同じ波を表現していても、初心者とベテランではなめらかさなどの動きがまったく違うと分かってしまうのです。

そんなフラダンスですから、手の動きは重要なポイントになります。ハンドモーションがうまくできるようになると、それだけで初心者のイメージを払拭することができるかもしれません。ぜひハンドモーションを上達させましょう。

フラダンスにおける手の動かし方のコツは?

フラダンスにおける手の動かし方のポイントは、手首を意識して動かすことです。手首を意識することは日常生活ではほとんどないかもしれません。だからこそ、フラダンスのときは、意識する必要があるのです。

下半分の腕を水平に伸ばしたまま、手首を上げてみてください。きれいに手首は上がりましたか。手を下げるようにすると手首は上がりますが、指は下げません。そして、指を下げないようにすると、そらしてしまいがちですが、指はそらしません。なれないとかなりぎこちないかもしれません。

手首を上げたものを今度は下げていきます。これの繰り返しが基本の手の動作になりますが、指だけ動かしてしまいがちです。手首をきちんと動かし、さらに手の指の動きまで注意するようにします。

どう手首を動かしていいか分からないという場合は、上級者の手の動きや動画を参考にしてみましょう。特に手首の動きに注目している動画はとても参考になります。全体を映している動画をどうしても見てしまいがちですが、手の動きはとても重要です。そのため、手の動きに注目して撮影している動画が多くあることを押さえておきましょう。

「うまくできるようになってきたな」と思い始めたら、レッスンのときに先生に見てもらいましょう。自分では気がつくことができない部分で指摘を受けることができ、よりハンドモーションを上達させる近道になります。

手首のストレッチを習慣にしよう

手首のストレッチを習慣にしよう

フラダンスのハンドモーションを上達させるには、手首のやわらかさが大きなポイントでした。手首のストレッチを日々行っていくことで、段々手首がやわらかくなってきます。柔軟体操を日々していくことで、体がやわらかくなるのと同じ原理です。そのため、お風呂上がりなど手首が温かくなっているときにするのをおすすめします。

やり方としては、まず手のひらを手の甲から両手で少しずつくっつけていきます。このとき、指先をそらせながらするのがポイントです。ゆっくり行っていき、両手の平が中指までいったら、ゆっくり両手を離します。このとき、メロン1個分の形を持っているよう丸くしていきましょう。このようなストレッチを何回かしていくと、なれてきますので、片手でやります。できるようになったら、お風呂に入りながらでもできるようになりますよ。

また、手首の柔軟性については、簡単なストレッチがあります。まず、手をゆっくり内側に曲げましょう。ギリギリまで曲げたら、そこでキープし、戻します。息を止めないようにしましょう。内側に曲げたものを元に戻したら、反対側に曲げてみます。手をそらす形です。こちらもギリギリまで伸ばしていきます。痛いくらいに曲げてしまうと、手首を痛めたり傷つけたりしてしまうので、注意しましょう。お風呂などで行うとやりやすくなります。

そして、準備体操で行うような手をぶらぶらさせるのも、手首をやわらかくするためのストレッチになるでしょう。休憩時間など、ちょっとしたときにぶらぶらさせるようにすれば、時間を取らないですみます。気がついたときにぶらぶらさせましょう。

手首を普段の生活からやわらかくすることを意識して生活するだけでも、だいぶ変わってきます。フラダンスのハンドモーションは手首の柔軟性がポイントとなりますので、意識してみることがおすすめです。

手首を意識する生活を

フラダンスを習い立てのころは、振りやステップなど大きな動きを覚えるのがせいいっぱいで、手の動きまで気が回らないかもしれません。しかし、フラダンスにおいて、手首の動きはとても重要な動作になっています。始めたころから意識していくだけでも、フラダンスに慣れたころにハンドモーションもうまく上達させることができるかもしれません。あいた時間に少しずつでもストレッチなどをするのをおすすめします。

フラダンスの掛け声「カヘア」とは?

フラダンスの最後の方に、フラダンサーが一斉に何かを叫ぶように掛け声をするのを聞いたことがあるでしょうか。この掛け声は「カヘア」と呼ばれるものですが、ほとんどのフラダンスでなされている行為です。この「カヘア」、一体なぜ掛け声をするのでしょうか。また、どんなことを掛け声として言っているのでしょうか。「カヘア」についてお伝えします。

フラダンスの最後に登場する掛け声が「カヘア」

フラダンスショーなどを見ていると、フラダンスの曲の最後の方に、ダンサーなどが一斉に掛け声をします。これを「カヘア」といい、基本的に必ず言うことになっています。「カヘア」は、ハワイの言葉で「kāhea」と書きます。

これは、「フラ・カヒコ」という古典的なフランダンス、「フラ・アウアナ」という現代的スタイルのフラダンスともに共通しており、「今のは、○○についての歌でした」ということを示す掛け声になります。

「カヘア」は、ハワイの言葉で「呼ぶ」「大声を上げる」「祈る」「神にあいさつする」などの意味があります。見ている人には、なんてことのない掛け声に見えるかもしれません。しかし、ダンサーたちにとって重要な行いでもあるのです。

曲の最初にも登場する「カヘア」

また、曲の最初に掛け声をする「カヘア」もあります。ダンサー同士が次はここを踊るといった確認に使われ、演奏者であるチャンターとの確認にも使われているのが一般的です。曲が1番、2番、3番などある場合は、1番の最初、2番の最初に「カヘア」を言います。「次に○○を踊ります」という宣言で使われるのです。この「カヘア」を言わないと、曲が終わってしまう場合もあります。

「カヘア」を宣言するときには、きちんとお腹から声を出すようにしましょう。また、間奏など曲の合間に言われる「カヘア」もあります。

なぜカヘアを言うの?

なぜカヘアを言うの?

どうしてダンサーは、「カヘア」を言うのでしょうか。これは、フラダンスが神々への祈りの儀式として用いられてきたことも理由のひとつといえるのかもしれません。詠唱とともに踊るのが古典的なフランダンスです。この詠唱を表現するのがダンスで、「カヘア」は、その詠唱のタイトルや冒頭の一部を神々に伝えるもの。ダンサーや演奏者が相互の確認するツールでもあります。

複数のダンサーが同時に「カヘア」を言うことは息が合わないとかなり難しい行為です。踊っている曲の合間などに同時に発声しなければなりません。特に古典的なフランダンスでは「カヘア」が重視されていますので、「カヘア」だけの練習をきちんとすることになります。

また、古典的なフランダンスだけでなく、現代的スタイルのフラダンスでも「カヘア」を重視されているのは、その曲の想いをきちんと理解したうえで踊ることがフラダンスだからです。

フラダンスは、その踊りを通して愛などを伝える伝承行為でもあります。特に、古典的なフラダンスである「フラ・カヒコ」は、すべてが形式的に行われるもので、「カヘア」も重要な意味を持ちます。「フラ・カヒコ」で伝えられるものは、伝説や歴史です。「カヘア」ももちろんハワイの言葉になります。英語ではありません。そのため、「カヘア」の意味をきちんと理解したうえで、カヘアを言う必要があります。

しかも、掛け声は大きな声でしなければなりません。大声で掛け声できるくらい意味を理解していること、皆に理解してもらえるような発音であることが求められます。

フラダンスは、ハワイの歴史とともに歩んできたことから、その歴史的背景も理解することが必要です。日本人だとなかなか理解するのは難しいし、理解するための時間がかかることもあるかもしれません。まず、英語を理解したうえでないと英語の先生からハワイの言葉の意味を教えてもらい理解する場合、「カヘア」の意味がつかみづらいかもしれません。

しかし、日本語ができる先生に教えてもらう場合は、かなり理解が深まるでしょう。ただ、「カヘア」がハワイ語という外国語であるため、発音の習得が難しい傾向です。

そんな難しいこと続きで大変と思う方もいるでしょう。しかし、「カヘア」の意味や、その曲や詠唱の意味を理解することが非常に大切です。自分ものとしてから「カヘア」の宣言してみれば、分かる人にはきちんと伝わっていくでしょう。そして、ダンサー同士の連帯感もより強くなることが期待できます。

フランダンスは、ダンサーによる踊りと詠唱が一体になって伝説や歴史伝える踊りです。「カヘア」も詠唱の一部となります。さて、この「カヘア」は、他の踊りにはないのでしょうか。タヒチアンダンスなど他のミクロネシア諸島の踊りにはないと言います。そのため、「カヘア」はフラダンス独特の文化といってもいいでしょう。

踊るだけでなく見ているだけでも

「カヘア」の意味や、どうして「カヘア」を言うのか理解できたのではないでしょうか。「カヘア」は、伝統的なフランダンスでは、詠唱の一部です。また、「カヘア」をすることで、演奏者やダンサーとの連携に役立てることができています。演奏者や複数のダンサーが一体となって、ひとつのフランダンスを作り上げていくのです。

自分が踊るだけでなく、ショーや発表会で見学する際にも、「カヘア」に注目してみましょう。いままでとは見方が変わるかもしれません。カヘアを通じてダンサーの思いを受け取ってみましょう。

男性にこそ踊ってほしいタヒチアンダンス

タヒチアンダンスと聞いて何を思い浮かべますか?最近では、フラダンスは大分メジャーなものとなっていますが、タヒチアンダンスと聞いてピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。太鼓のリズムに合わせて激しく踊っているのを見たことはありませんか?これは、タヒチアンダンスの「オテア」というものです。
タヒチアンダンスの歴史をさかのぼると、古代タヒチでは男性は戦いの前に踊り、女性は楽しみとして踊るという習慣があったようです。元々、タヒチアンダンスは女性だけのものではなかったようです。

タヒチアンダンスの起源

タヒチアンダンスはポリネシア人によって生み出された踊リで、古代からタヒチに伝わる伝統文化です。大昔にサモアやトンガでポリネシア文化を作り出したポリネシア人は太平洋を渡って、タヒチにたどり着きました。そこで、神様に食物の豊作を祈ったり戦いの神様に祈りをささげるとき、または娯楽としてダンスを踊っていました。その踊りや音楽が発展し、タヒチアンダンスの元になっているようです。
あれ?ハワイじゃないいの?と思うかもしれませんが、タヒチアンダンスはハワイ発祥のフラダンスとは深い関係があります。タヒチでダンスや音楽が発展した数百年後、ポリネシア人の子孫はさらに北へと太平洋を渡り、ハワイにたどり着きます。そして、タヒチアンダンスなどのポリネシアン文化がハワイで独自に発展し、フラダンスを生み出したと言われています。

タヒチアンダンスはどんな踊リ?

タヒチ語で「Ori Tahiti」は、タヒチアンダンスという意味ですが、オリタヒチは「人に何かを伝える」ということも意味します。「Ori」(オリ)はタヒチ語で「踊る」という意味です。文字を持っていなかった古代ポリネシア人は、ジェスチャーを使っていました。気持ちを込めて踊ることで何かを伝えるというのが、タヒチアンダンスなのですね。タヒチアンダンスは、きちんとステップは決まっていますが振付をきちんと守って踊ることだけではありません。気持ちを込めて自分が気持ちよく楽しく踊ることがタヒチの人々の楽しみ方です。

オテアとアパリマ

オテアとアパリマ

タヒチアンダンスには大きく分けると2種類あります。

力強くダイナミック、男性も魅力的なオテア

タヒチアンダンスとしてイメージされるのは、オテアが多いのではないでしょうか。オテアは神話や言い伝えを伝承するものとしてだけではなく、男性が戦いの前などに気分を高揚させるための踊りでした。男性は足の動きが特徴的で、その踊りは素早くとても力強いものです。男性のたくましさが際立つ踊りですね。女性の場合は腰を激しく動かすことから、ダイエットに効果があるとして日本でも注目されはじめています。
オテアの音楽は、タヒチの伝統的な打楽器トエレや太鼓を使います。そのため、歌詞やメロディーはありません。テンポのよいトエレのリズムとダンサーの足使いや腰使いが合わさって、生命力の溢れるオテアが完成します。古来ポリネシアの男性が、打楽器の力強い響きにあわせてステップを踏んで高揚感を高め、戦いに臨んだ様子が伝わってくるようかのようですね。オテアは男性の魅力が十分に発揮される踊りです。
オテアの魅力であるワイルドさは、その衣装にもあります。男性は、足の動きが良く見えるようにマロと呼ばれるふんどしのようなものを身につけ頭や首に飾りをつけます。女性はモレというスカートやパレオを着ることが多いですが、丈は短く腰の動きが強調されるような衣装です。

手を使って表現する優雅なアパリマ

オテアとは対象的なタヒチアンダンスがアパリマです。アパはタヒチ語で「踊る」、リマには「手」という意味があります。オテアとの大きな違いは、アパリマにはメロディーや歌詞があり、手を使って歌詞の意味を表現するところでしょう。ハンドモーションを使うところは、フラダンスと共通していますね。また、アパリマの衣装は足が隠れるようなパレオやロングドレスを着ます。足が隠れることによって、手の動きや顔の表情が際立つようになっていますね。

歴史あるお祭り「ヘイヴァ・イ・タヒチ」

日本ではまだ見る機会の少ないタヒチアンダンスですが、本場タヒチでは「ヘイヴァ・イ・タヒチ」というお祭りが毎年7月に開かれています。ヘイヴァはタヒチ語で「祭り」や「演技」という意味があるので、ヘイヴァ・イ・タヒチは「タヒチのお祭り」という意味になります。ヘイヴァ・イ・タヒチは、ポリネシアの伝統的なカヌーのレースややり投げなどのスポーツの大会が約1ヶ月間続きますが、一番盛り上がる最大のイベントはやはり、タヒチアンダンスのコンテストでしょう。男性、女性、個人戦、団体戦、音楽や衣装デザインなど、各部門に分かれて頂点を目指します。インターネットでも最優秀ダンサーの踊りを見ることができますから、本場の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。動画からでもその迫力と会場の盛り上がりが伝わってきますよ!
2018年のヘイヴァ・イ・タヒチはなんと第137回目になります!第1回目は…1881年の7月のようです。とても歴史のあるお祭りですね。

男性でもフラダンスは踊れる!カネフラの魅力

フラダンスは、女性が踊る踊りという印象を持っている方が多いかもしれません。確かに、日本人女性のフラダンサーは約40万人いると言われています。では、男性のダンサーはどのくらいいると思いますか?そもそも、男性がフラダンスを踊るの?!と思ってしまうかもしれませんね。見かける機会は少ないかもしれませんが、日本全国に男性のフラダンサーは約1000人いるといわれています。日本ではまだまだ少ないですが、本場ハワイでは男性のダンサーも珍しくありません。ハワイ語で男性のことを「カネ」といいます。ですから、男性によるフラダンスを「カネフラ」とよびます。

選ばれた男性の踊り

大昔、まだ文字を持っていなかったハワイの人々は「フラダンスを踊る」ことで神への信仰心や自然への感謝の気持ちなどを伝えていました。この時代のフラダンスは現代よりももっと奥深い神聖なもので、宗教的な儀式の一部として踊られていたようです。そのため、厳しい修行や訓練を受けた選び抜かれた人しか踊ることができませんでした。

古典的なフラダンス、「カヒコ」

現在のフラダンスには、「カヒコ」と「アウアナ」の2種類あります。「カヒコ」は古典的なフラダンスであり、「アウアナ」は現代的なフラダンスであるという点が大きな違いです。
カヒコは、神や王への賛歌を起源としているので、その昔は選ばれた男性しか踊ることができませんでした。カヒコはとても宗教的で神聖な踊りであるため、ウクレレのメロディーにあわせてゆったりと踊るというものではありません。カヒコの音楽は主に、打楽器を使用します。打楽器をたたきながら、祈りや呪文のようなものを唱え、儀式にのっとった踊りを踊ります。打楽器の響きや男性の力強いステップは、厳粛で勇敢であり、男性ならではの迫力を感じることができます。たくさんの男性が息をあわせて一緒に踊る姿は、まさに圧巻です!
現在では、女性もカヒコを踊ることができますが、衣装やアクセサリーには制約がありアウアナよりもシンプルです。フラダンスが愛を歌うような「女性の踊り」となったのは近年のことです。

カヒコの衣装

カヒコの衣装

みなさんがフラダンスの衣装として思いつくような華やかなスカートは、実は「アウアナ」の衣装です。カヒコの場合は、そのような色鮮やかなスカートを自由に履くということはありません。カヒコはその起源から、貴金属などの装飾品は外して自然の植物をまとうことが基本とされています。これは、精霊の力を宿すためです。ハワイの人がココナッツのブラをして踊っている姿をみたことがあるかもしれませんが、これもただ単におしゃれをしているのではなく、同じ理由からなのです。
カヒコでは、ティーリーフスカートを身につけます。ティーは魔除けの力を持っている神聖な植物です。そして、手首や足首、頭にはティーやシダでつくったレイをつけます。身につけるものは全て自分で作ると精霊の力を引き出すことができるとされています。

男性のフラダンス、カネフラの魅力

カネフラは、ゆったりと流れるように踊る女性のフラダンスとは違って、力強さが一番の魅力と言えるでしょう。
カネフラは基本的に、女性のように腰を動かすことはなく手も直線的に動かします。男性が女性のようにフラダンス踊るということではなく、カネフラは全く別のものなのです。
カネフラは、バランスのとりにくい体勢で踊ることもあるので、体幹の強さも必要になります。そのため、カネダンサーは技術だけでなく足腰を鍛えるなどの体力作りも重要です。ハワイでは、美しく引き締まったたくましい体でなくてはカネダンサーとして認められないともいわれています。このようにして、鍛え上げられた男性のキレのあるたくましい動きが、人々を圧倒するほどのパフォーマンスを生み出すのです。
また、カネフラの魅力は迫力ある踊りだけでなく、「声」にもあります。男性の力強い低い声が重なって響きわたり、ハワイの大地や自然を愛する人々の神聖で厳かな雰囲気を作り出します。男性の落ち着きのある低く幅の広い声は、聴く人を引き込みしっとりとした心地のよさを与えます。

男性なら「カネクラス」

カネフラをやってみたいな…と思ったら女性のフラダンスのクラスに参加するのではなく男性クラスのある教室を探してみましょう。足腰を鍛えたい、美しく体を引き締めたいという方にも非常におすすめです。日本では、カネフラを見る機会が多くないのでインターネットなどで動画をみてみるといいかもしれませんね。ハワイで行われている世界最大のフラダンスの祭典「メリーモーク」などでは、力強い男性の踊りもたくさん見ることができます。
カネフラは、誰でもすぐにできるというものではありませんが、仲間と一緒に体を鍛えて汗を流すことは日常生活では味わえない魅力的な体験となるのではないでしょうか?皆さんも動きにキレのある迫力満点のカネフラに触れてみませんか。

フラダンスの動き「ハンドモーション」には意味がある!

フラダンスというと、手をひらひらさせてゆっくり揺れながら踊っているというイメージがありますよね。この手の動きを「ハンドモーション」と言います。フラダンスは、動きの1つ1つに深い意味があり手の動きで歌詞の意味を表現しているので、ハンドモーションはとても大切な役割を担っていています。

動きが美しいだけではない

フラダンスはハワイの伝統的な踊りです。ハワイでは神様や精霊への感謝や敬意、祈りを捧げる時などにフラダンスを踊ってきました。ハンドモーションは、ただ単に動きが美しいだけではありません。フラダンスは、ハンドモーションと足のステップ、表情などで歌の気持ちを表現しますが、その中でもハンドモーションは、感情や自然の姿を伝えるのにとても重要な要素なのです。

ハンドモーションの意味

では、ハンドモーションには具体的にどのような意味があるのでしょうか。
ハンドモーションは大きくわけて3つの種類があります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

感情を現すもの

アロハ=愛

ハワイ語の「アロハ」は挨拶だけでなく、愛、あなたを愛するというような意味もあります。
手のひらを下にして広げた両手を胸の前でゆっくりクロスさせます。愛する人を抱きしめるようにふんわりと優しく動かします。

ナニ=美しい

両手を上から下に下ろしていきます。手のひらは内側にします。ゆっくりと伸びやかに動かして美しさを表現します。

人や物を現すもの

オエ=あなた

「オエ」のハンドモーションにはいくつかのスタイルがあります。
一例として、片方の手は胸にあて、反対側の手は手のひらを下にして斜め前に伸ばします。そして、その手の人差し指を軽く指差します。

クウ=私

手のひらを自分の方に向けて、両手を胸の前に持ってきます。

レイ=レイ(花や草で作る輪になった装飾品)

胸のあたりからレイを持ち上げるように優しく上げて、首にかけるように耳の後ろあたりに手をまわしていきます。そして、ゆっくりと両手を胸の前にもどしてレイを支えているようにします。 

自然を現すもの

プア=花

手のひらを下にむけ、そこから手のひらを返しながら指で花のつぼみの形を作るようにします。手の出し方には他にもいろいろなスタイルがあります。

ウア=雨

両手を斜め上にあげて、人差し指をパラパラとうごかして雨が降っている様子を表現しながら斜めに下ろします。真下に下ろしてくると、滝のハンドモーションになります。

マカニ=風

両手(もしくは片手)で頭の上をなでるように回転させます。動きを大きくすると、「強い風」の表現になります。

ハンドモーションは、いくつか組み合わせて「美しいあなた」や「私の花」などと表現することができます。
もう一つ、「ハンドウェイブ」といってハンドモーションとは別の手を波のようにくねらせる動きをすることもあります。ハンドウェイブは、曲のはじめや間奏の時など歌詞のない部分に行います。ハンドウェイブにはハンドモーションのような意味はなく、「つなぎ」としての役割を担っています。

ハンドモーションは柔らかくしなやかに

ハンドモーションは柔らかくしなやかに

ハンドモーションは、動きの一つ一つに意味がありフラダンスを踊る上で重要な要素になっていることはわかっていても、「意識しすぎてぎこちなくなってしまう…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。日本人は、「きっちりと表現しなきゃ!」とついつい硬くなってしまうことが多いかもしれませんね。ハワイの人のフラダンスは、柔らかくしなやかです。動きがぎこちないときは、きっちりと力を入れすぎず肘を少しゆるめてみましょう。プアやウア、ナニなどのハンドモーションは少し力を抜くと綺麗にできるかもしれませんよ。
もう1つは、「つなぎめ」の意識です。やはり、フラダンスはなめらかで無駄のない動きが美しいですよね。動きがぶつぶつと止まってしまったり、無駄な動きが途中に入ってしまっては、きれいなハンドモーションとは言えません。一つ一つのハンドモーションだけでなく、動きのつなぎめも意識してみましょう。
また、動かしていない方の手のことを忘れてはいませんか?片手でハンドモーションを行っている時、使っていない方の手が無意識になっていては美しくありません。ほんの少し意識することで見た目の印象は変わるはずです。

歌の気持ちを表現しましょう

フラダンスに限ったことではありませんが、ダンスをする時に一番重要なこと…それは、「その気になって踊る」ということでしょう。振り付けに一生懸命になっていては、歌の気持ちを表現することはできませんよね。特に人前では、恥ずかしかったり緊張してしまって動きが硬くなってしまうかもしれません。フラダンスは、ハンドモーションだけでなく、足のステップや姿勢など気をつけることはたくさんあります。振り付けをきちんと踊ることはもちろん大切ですが、見ている人がハワイの風を感じたり、波の音が聞こえてくるような空気感を出せると素敵ですね。

フラダンスの「パウ」って?柄の持つ意味は?

フラダンスといえば、色鮮やかでふわっとしたスカートを履いて踊っている姿を思い浮かべますよね。フラダンスを踊る時に着用するこのスカートのことを「パウ」と言います。「パウ」はハワイ語で「パーウー」となりますが、スカートという意味です。「パウ」だけでスカートという意味が成立しますが、日本では「パウスカート」と呼ぶことが多いですね。

パウは「被る」もの

フラダンスは元々神様に捧げる神聖な踊りとしてハワイの人々に継承されてきました。ですから、その際に身につけるパウも粗末に扱ってはいけません。パウは足から「履く」のではなく敬意を込めて頭からか被る(着る)のが正式な着方です。また、パウを洗濯してしまうとパウに宿っている精霊が流れ落ちてしまうので、「洗ってはいけない」という決まりもあります。他にも、パウを履いたままお手洗いに行かない、飲食をしないなどの決まりがありますが、お教室によって厳しい場合とそんなに気にしていない場合があります。

ゴムの段数によってパウの揺れ方が変わる

フラダンスは腰の動きが特徴的な踊りですが、パウスカートを履くことによってこの腰の動きを強調することができます。パウスカートはウエストの部分にゴムが入っていますが、ゴムの本数によってもスカートの揺れ方は変わってきます。ゴムの本数が少ないほど、パウは大きく揺れますが、踊っている最中にずり落ちてしまわないようにある程度腰に固定しておく必要もあります。日本ではゴムが3本や4本のものが人気ですね。ゴムが3本の場合はゆったりとした踊りに最適ですし、4本の場合はフィット感があるのである程度激しく動いても大丈夫です。
また、パウスカートはゴムの本数だけでなく、使用する生地の分量にも違いがあります。一般的には約3,6m(4ヤード)の生地を使いますが、3ヤードのもの、5ヤードのものもあります。使う生地の量が増えれば、その分ゆったりとした印象になります。
ゴムが何段か、生地を何ヤード使用しているかによって(例えば、4ヤードの3段ゴム、4ヤードの4段ゴム、3ヤードの3段ゴム、3ヤードの4段ゴム…など)揺れの印象は大きく変わります。
スカート丈に決まりはありませんが、60cm?80cmぐらいが普通です。自分の身長に合わせて選びましょう。
スカートにボリュームがあったほうが、上半身がほっそり見えるかも?なんて思うかもしれませんが、お教室によって指定されている場合もありますから確認してみましょう。みんなで動きを合わせるためには、スカートの仕様をあわせることも大事ですね。

パウの柄は可愛いだけじゃない!

パウの柄は可愛いだけじゃない!

パウスカートには様々な色や柄があり、どれも本当に可愛いですね。パウの柄は、可愛いというだけではなくそれぞれの柄に意味があります。

ハイビスカス柄

黄色のハイビスカスはハワイ州の州花です。ハイビスカスは日本でも南国の花というイメージが強いですよね。ハワイの人々はハイビスカスを非常に愛していて、神聖なものの象徴として使っています。花言葉は「繊細な美」です。

プルメリア柄

プルメリアは中南米産の花で19世紀頃ハワイに渡ってきましたが、ハイビスカスと並んで、ハワイを代表する花と言えるでしょう。ハワイでは、神が宿る花とされていて「気品」を意味します。

ティアレ柄

ティアレはタヒチの国花で、とてもよい香りのする花です。ティアレの花言葉は「わたしはとても幸せです」です。

モンステラ柄

モンステラは花ではなく、深い切れ込みが入った大きな葉っぱです。ハワイアンジュエリーなどにもよく使われているモチーフですね。花言葉は「うれしい便り」です。昔、ハワイの人々はこのモンステラの葉っぱにできた穴を覗くと未来が見えるといっていたそうですよ。

イリマ柄

イリマはオアフ島の島花で黄色の花です。ハイビスカスが州花に指定される以前はハワイの国花だったそうです。その昔はロイヤルフラワーとされており、王族以外は使用することができませんでした。「あなたを誇りに思う」という意味があります。

レフア柄

オヒアレフアと呼ぶこともあります。レフアはハワイの火山に咲く生命力の強い赤い花です。火の神であるペレに捧げられた特別な花です。

ホヌ柄

ホヌはウミガメのことです。ハワイの人々にとってウミガメは特別な存在で、幸福の象徴であり、海や家族の守り神として崇められてきました。今でもモチーフとして人気ですね。

他にも、タパ柄やカヒコ柄といったハワイの伝統的な装飾布の柄や幾何学模様をベースにした古典柄のシンプルなデザインも人気です。パカラ柄というチェックの柄のパウもあります。

お気に入りの1着をつくってみては?!

このように、パウスカートには様々な種類や柄があるので選ぶのに迷ってしまいますね。パウスカートはフラダンス用品店やネットでも購入することができますが、好きな生地や柄を選んで自分にぴったりの一着を作ることもできます。お教室によっては、スカートのタイプが指定されている場合もあるので何か決まりごとがないか先に確認しておくと安心ですよね。

フラダンスにはどんなメイクをしたらよい?必要な道具は?

フラダンスを習っている方なら、発表会やイベントなど人前で踊る機会が出てくるでしょう。みんなでお揃いの衣装を着て、綺麗にメイクをすれば気分も盛り上がりますよね。
フラダンスは年齢やダンスの経験に関係なく気軽に始められますが、ステージにたつとなれば、周りのみんなよりも見劣りしないように衣装やメイクはバッチリ仕上げたいですよね。バレエや宝塚の舞台では、独特でとても美しいメイクをしているのが印象的ですが、フラダンスのステージはではどのようなメイクをすれば良いのでしょうか?

濃すぎる?!メイク

日常生活や通勤のときなどにもメイクをしていますよね。しかし、フラダンスのステージの際にはいつもと同じようなメイクを丁寧にしていても印象のないお顔になってしまいます。照明があたるような舞台の場合は、「濃すぎる」くらいのメイクでちょうど良いです。照明の強さやステージから客席の後ろのお客様までの距離を考えると自分の顔が濃すぎる?!と感じるぐらいで大丈夫です。また、室内の会場ではなく照明の強くない野外のステージなどで踊ることもあるかもしれませんが、その際もメイクは濃い目に仕上げると良いでしょう。
舞台映えするメイクのポイントは、下地とアイメイクをしっかり行うことです。

ファンデーションはステージ用のものを

ステージに立つときに使用するファンデーションは、普段使いのものではなくステージ用の油性のものがおすすめです。ステージ用のものは、強い照明が当たっても地肌が透けず綺麗に見えます。ステージ用のファンデーションにも色味はいくつかありますが、少し赤みがかったものが良いでしょう。普段のメイクのときは自分の肌の色に合わせてファンデーションを選ぶと思いますが、ステージの場合は出演者同士で同じ色味のものを使用することも多いです。ステージ用のファンデーションは、デパートの化粧品売り場やドラッグストアではなく、ステージ用メイクの専門店かダンス用品店で購入できます。慣れないと、厚塗りすることに抵抗があるかもしれませんが、ステージ用のファンデーションを塗るときはムラにならないようにしっかりと塗ることがポイントです。

アイメイクは濃くはっきりと

アイメイクは濃くはっきりと

続いて、重要になってくるのがアイメイクです。アイメイクのポイントは、アイシャドウを濃い目に塗ることとつけまつげをうまくつけることです。

アイシャドウ

ステージ用のアイメイクは「濃く」塗ります。塗る面積も広めに、眉毛の下あたりまで広げて塗っても大丈夫です。色味は決まっていないので、衣装の色などに合わせて出演する皆さんと合わせると良いでしょう。目の形は人それぞれで、一重か二重かによってもアイシャドウの塗り方は違ってきます。自分の目の形にあった塗り方で、他の皆さんと同じような仕上がりになるように気をつけましょう。
濃い色のアイシャドウを濃く塗ると、時間とともに目の下におちて黒くなってしまいクマのようになってしまうことがあります。そのような場合は、アイメイクをする前にルースパウダーを使用してみましょう。目の下やほほの上に軽く押さえつけるようにパウダーをのせるだけで防ぐことができます。少し粉っぽくなっても大丈夫です。

つけまつげ

最近では普段のメイクでつけまつげをしている方もいらっしゃいますが、経験が少ないとつけまつげをつけることは難しいかもしれません。また、ステージ用は普段使いよりもボリュームがあるので、きれいな位置についていないと違和感が出てしまいます。買ったばかりのものは少し硬く、目の長さよりも長いことがあるので、あらかじめ自分の目に合わせてカットしておきましょう。つけるときのポイントは、つけまつげの毛先が自然に上向きになるようにすることです。目をつぶった状態でつけるので、開けてみたら…まつ毛だけ異常に上を向きすぎてしまったり、下に向きすぎて視界の邪魔になってしまったりしてしまうことがあります。また、左右のつけまつげの角度が違ってしまうと不自然な顔になってしまいます。自分の目に似合うように、そしてつけまつげの効果が発揮できるような角度につけましょう。

必要なメイク道具は?

フラダンスのステージの時でも基本的には普段のメイク用品と大きな違いはありません。ただ、ステージ用のメイク用品は照明があたってもきれいに発色するように作られているので、濃く塗っても舞台で見るとナチュラルで美しく見えます。つけまつげは100円ショップなどでも売っていますが、ステージ用のものがあるのでどのくらいのボリュームが必要なのか確認してみると良いですね。
初めてステージに出る場合は、わからないことだらけで何を買ったら良いのか悩んでしまうかもしれません。そんな時は、まずお教室の先輩や先生に聞いてみましょう。舞台用のメイク用品は安くはないので、アイシャドウの色やオススメのファンデーションなど聞いてみてから購入を考えると安心ですね。

当日は慌てずに!

ただでさえ緊張する本番にメイクに手こずることは避けたいですよね。本番前に何度か練習して、当日は余裕のある状態で迎えましょう。特にアイメイクはいつもと違う部分になるので自然に仕上がるようにしておくと良いですね。

フラダンスに年齢制限はある?

最近では、スポーツジムのプログラムにフラダンスのクラスがあったり、趣味のサークル活動でフラダンスを行っていたりと、「フラダンス」は身近な物になってきているのではないでしょうか。皆さんも、ふわっとしたスカートをはいて、笑顔でゆったりと踊っている姿を一度は見た事があるかもしれませんね。
そこで今回は、フラダンスに興味を持っているけれど「年齢が気になる」「若くないから無理かしら…」というような心配をしている方や、「フラダンスのようなゆっくりとした動きなら私もできるかもしれない!?」という方に、フラダンスの年齢制限についてお話しします。

年齢制限はありません!

フラダンスを始めるのにあたって、体力がない、若くないという事を心配する必要は全くありません。フラダンスに年齢制限はなく、どのような年代の方でも楽しむ事ができます。もちろん、小さなお子様でも始める事ができます。また、ダンスの経験がほぼなく運動が苦手な方や体力に自信がないという方も大丈夫です。ですから、70代、80代になってから始めても楽しむ事ができますし、高齢になっても無理なく続ける事ができます。
フラダンスは、音楽にあわせてゆったりと踊るので有酸素運動になり、心肺機能の向上につながります。有酸素運動というとウォーキングや水泳と同じですね。また、重心を低くして背筋を伸ばした姿勢を心掛けるので、続ける事によって足腰が鍛えられたり姿勢が良くなる事も期待できるでしょう。年齢とともに体が衰えてしまうのは否めませんが、フラダンスをする事で楽しみながら体力の向上にもつながるなんて嬉しいですね。

笑顔でリフレッシュ

フラダンスは、笑顔を大切にする踊りです。なぜかというと、フラダンスの曲の多くは愛の歌だからです。幸せな愛の歌にあわせて踊っていれば、自然と笑顔になってくるものでしょう。日常生活において、数分間笑顔でいる事はなかなかないかもしれません。笑顔でいる事は、気持ちが晴々してくるだけでなく、免疫力が向上するなど医学的にも良い効果がある事は知られていますよね。口元がキュッと上がって目元もリラックスしている顔は、実年齢よりも若く見え、アンチエイジングの効果も期待できます。
また、フラダンスの曲は波の音など自然の音が入っているものも多く、優雅でゆったりとしています。目をつぶれば、南国の空や海、ハワイの大自然を感じられるような曲ばかりです。美しいハワイアンミュージックを聞きながらレッスンを受ける事は、気分も安らぎリフレッシュする事ができるでしょう。

年配の方に感謝や敬意を表す言葉、「クプナ」

年配の方に感謝や敬意を表す言葉、「クプナ」

皆さんもご存知のように、フラダンスはハワイの伝統的な踊りです。そのため、使われる用語はハワイ語です。
例えば、年齢ごとにクラスが分かれている教室の場合、子どものクラスは「ケイキ」、年配の方のクラスは「クプナ」とよぶことがあります。それぞれ、ハワイ語で「ケイキ=子ども」、「クプナ=知恵を授けてくれる大切な人=年配の人」という意味ですが、「クプナ」という言葉には、年配の人に対する感謝や敬意も込められています。
ハワイ語といえば、「アロハ」という挨拶の言葉が有名ですね。「アロハ」は、直訳すると、「アロ=御前」、「ハ=神様の贈り物、生命」というような意味になります。この短い言葉の中には、「神様の前にいるようにお互いに純粋な心でいましょう」というような深い意味が込められているのです。「アロハ」と毎日かわす挨拶には、やさしさや謙虚、思いやりや喜び、忍耐力、さらには愛など、ハワイの人々の精神がたくさん詰まっているのですね。フラダンスを習うことで、このような奥の深いハワイアンスピリッツに触れることもできます。
ちなみに「フラダンス」はどういう意味かというと、「フラ=ダンス」を指します。日本では「フラダンス」と呼んでいますが、ダンス+ダンスという事になってしまうのでハワイ語では、「フラ」と呼びます。「踊り」を意味しているという事ですね。

いつまでも健康で美しく!

笑顔で踊ることは、体全体の血行をよくして脳を活性化させる効果もあります。何より、笑顔でいることは気分も明るくなりますよね。笑顔で踊っている人を見るだけでも心が温かくなるものです。
そして、フラダンスといえば、色鮮やかなスカート(パウスカート)をイメージする方も多いでしょう。年齢を重ねると、日常生活では地味で落ち着いた服を着る方が多いかもしれません。色鮮やかなパウスカートを履いてちょっと可愛くなった自分を鏡で見てみましょう!いつもより気持ちが明るくなるはずです。
フラダンスに限りませんが、何かに打ち込んでいる人はいつまでも若々しくハツラツとしていますよね。年齢や経験に関係なく始められるフラダンスは幅広い年代の方にお勧めできるといえます。「もう歳だからフラダンスは無理かな…」と尻込みすることはないのです。

フラダンスにダンスシューズは必要?選ぶポイントは?

ハワイの伝統的な踊りであるフラダンスは、裸足で踊るのが基本です。これは、神や精霊のエネルギーを大地から直接感じることができるようにするためとされています。
しかし、常夏の国ハワイなら一年中裸足で踊っていても寒さを感じることはないかもしれませんが、日本の真冬に裸足でいることは辛いですよね。では、フラダンスのレッスンの際はどうしたらよいのでしょうか?ダンスシューズを履くことはあるのでしょうか?

基本的には裸足

フラダンスは基本的には裸足で踊ります。真冬の外のステージで踊る場合でも靴は履きません。そのため、レッスンの時も裸足で練習することになります。
とはいえ…フラダンス教室の床は冷たいフローリングのことも多く、冬の寒い日には辛いですね。また、ダンス専用の部屋ではない場所で練習することもあるでしょう。「足が冷えてしまってレッスンどころではない」「床の素材が冷たすぎて踊っているのに体が冷えてしまう」というような場合は、フラダンス用のシューズがオススメできます。寒さ対策としてシューズの着用を検討する場合には、お教室の先生に一言相談してみましょう。
フラダンスは、伝統的な理由以外にも、足の動きや重心の移動をスムーズに行わなければならないので裸足が適しています。足の動きがきちんとできないと、腰の位置や動きもおかしくなってしまうからです。また、シューズを着用している場合、シューズが自分の足に合っていないと動きの最中に足がずれてしまい正しく力が入らなくなってしまいます。シューズは、素足で踊る感覚に近く、足に馴染みやすい窮屈すぎないものがよいでしょう。

温かい靴下は?スニーカーは?

足が冷えてしまうという場合は、レッグウォーマーをすることもよいでしょう。しかし、靴下のようにつま先まで足全部が覆われてしまうとツルツルと滑ってしまうのでフラダンスには適しません。足首を温める程度に着用しましょう。
スポーツ用のスニーカーなどは、滑らず動きやすくていいのでは?と思うかもしれませんが、こちらもフラダンスには不向きです。他のスポーツではよい効果が発揮できるかもしれませんが、底が硬くて厚いスニーカーや上履きのような靴では、床を感じることができません。足の裏が柔軟に動かせるものでなければなりません。
フラダンス用のシューズは、フラダンス用品店やインターネットなどで購入することができます。自分の足にきちんとあっているかどうかは、試着してみるのが一番でしょう。インターネットでの購入は誰でも手軽にできますが、素材やサイズ感はなかなかわかりにくいかもしれませんね。フラダンス用品店やフラダンスのイベントなどにいった際に実際に履いてみて最適な一足を探してみましょう。
他には、バレエシューズがあります。こちらもバレエ用品店やインターネットなどで購入することができます。フラダンスシューズと大きな違いはありませんが、バレエシューズは、素材が様々だったりつま先の形にもメーカーによって違いがあります。つま先の細いものやシューズの裏がかためのものもあるので、試着して指が自由に動かせるか、床を感じることが出来るか、自分の足にあっているかを確認してみましょう。

フラダンスシューズを選ぶポイント

フラダンスシューズを選ぶポイント

サイズ

バレエシューズやフラダンスシューズは、普段履いている靴とははき心地が違ってきます。シューズの中で足が動かないようにぴったりしたサイズのものを選びましょう。
インターネットなどで試着しないで購入する場合は、サイズの表記をよく確認する必要があります。
「普段の靴のサイズ+1cmぐらいがよい」などと書かれていることがあるので参考にしてください。また、同じサイズでも幅が広めのタイプや細めのタイプなどに分かれている場合もあります。サイズがあっていてもつま先が細すぎて指が丸まってしまうものは避けましょう。

素材

足の冷えを防ぐためには、ある程度の厚みがあってふわふわしているものがいいかもしれませんが、フラダンスを踊るためには、正しくステップが出来るかどうかで判断する必要があります。シューズの裏が靴下のように滑りやすいものは避けましょう。ソールの部分は、革や布、ポリウレタンなど素材は様々ですが、どの素材のものがよいかは教室の床にも関係するでしょう。普段練習する教室の床はフローリングなのか、もっとつるつるしている床なのかによって相性のよい素材のシューズを選びましょう。滑りすぎても危ないですが、ブレーキがかかってしまうようではスムーズに踊れませんね。

まずは先生に相談してみましょう

寒さや足の冷えで困っている場合は、フラダンス用のシューズを検討してみましょう。
フラダンスシューズなら、足の裏の感覚や動きを妨げることなくレッスンすることができますよ。しかし、お教室の方針などもありますから、購入する前に「足が冷たくて…」ということを先生に相談してみるとよいですね。他に何か対策があるかもしれませんしシューズの選び方などもアドバイスしていただけるはずです。真冬の寒い日でも楽しくレッスンできるといいですね。

ブログ
コラム
インスタグラム