コラム

リラックス&ダイエットにおすすめの精油(エッセンシャルオイル)

アロマテラピーには、緊張を和らげる作用や眠りをサポートする作用、老廃物の排出を促す作用など、心身へ働きかけるさまざまな作用があるといわれています。この精油の作用をうまく活用できれば、ストレスの緩和やダイエットの手助けとなることも。
そこで今回は、リラックスしたい方やダイエット中の方におすすめの精油をご紹介していきます。

精油ってどんなもの?

精油とは、植物の花や葉、樹皮、果皮、種子などから抽出した天然の芳香物質のことで、英語ではエッセンシャルオイルと表します。精油は原料となる大量の植物からほんの少ししか採ることができない貴重なエッセンスです。古くから中国やインド、中東地域などで病気の治療に使われていたといわれており、現在でも健康や美容目的でさまざまな国で利用されています。日本ではリラクゼーションサロン以外に、鍼灸治療院や病院などでも精油を使用したアロマテラピー(芳香療法)を行なっている場所があります。

アロマオイルという言葉もよく耳にしますが、アロマオイルは精油や合成香料をオイル(キャリアオイルや鉱物油など)に混ぜたものを指している場合が多いです。ただ、何をアロマオイルと呼ぶのかはメーカーや扱う人によっても違うため、購入する際は成分をよく確認することをおすすめします。

リラックスしたいときにおすすめの精油

まずは、気持ちを落ち着けたいときや就寝前に役立つ精油をご紹介していきます。

気持ちを落ち着かせる、緊張をほぐす

クラリセージ

ピンクや紫の花を咲かすシソ科の植物で、甘くやさしい香りです。血行を促進し、緊張や不安を和らげてくれます。また、女性ホルモンの乱れやPMS、月経不順、更年期障害など、女性特有の症状を緩和する作用を持つことでも知られています。

イランイラン

香水の原料としてもよく使われるイランイランは、エキゾチックな甘い香りが特徴。鎮静作用や血圧降下などの作用があるといわれており、パニックや強い緊張を感じたときにおすすめの精油です。

シダーウッド

ヒノキ科とマツ科由来のものがあるシダーウッド。古代エジプトでミイラを作る際に使用されていた植物で、スパイシーで重みのある香りが特徴です。鎮静作用により、緊張をほぐしたり不安な気持ちを和らげたりする効果が期待できます。

オレンジ・スイート

柑橘系の甘い香りです。緊張や不安を和らげたいときや、気持ちを元気にしたいときにおすすめ。消化促進や便秘改善効果もあるといわれています。

睡眠をサポートする

ラベンダー

万能のハーブとして知られているラベンダー。リラックス効果が高く、ストレスや緊張を緩和する作用を持ちます。なかなか眠りにつけないときや不安な気持ちのときに向いている精油です。

タンジェリン

タンジェリンは、柑橘系でミカンに近い香りを持つ精油です。ストレスを和らげ、眠りへと導きます。妊娠線予防としてマッサージオイルに使用するのも良いとされています。

カモミール・ジャーマン

カモミールはギリシャ語で「地面のりんご」という意味があり、りんごのような甘い香りが特徴です。近くに植えた植物を治すことから、日本では昔から「植物のお医者さん」とも呼ばれていたそうです。鎮静作用により不安を抑え、心地よい眠りに誘ってくれます。

ネロリ

フローラル系の優雅な香りです。不眠症の改善や気持ちを落ち着ける効果が期待できます。成分のネロリドールは女性ホルモンの働きに似た作用があり、PMSや更年期障害などの女性に多い悩みを和らげるともいわれています。

イライラを抑えたいとき

ペパーミント

爽やかなメントールの香り。怒りで興奮した心を落ち着けたいときや、気分をリフレッシュしたいときにぴったりの精油です。鼻づまりや花粉症、筋肉痛、乗り物酔い、吐き気などを和らげる作用もあるといわれています。

ベルガモット

甘さのある柑橘系の香りです。高ぶった神経を鎮める働きがあり、イライラや緊張を和らげてくれます。リフレッシュしたいときや明るい気持ちになりたいときにもおすすめです。

ダイエット中におすすめの精油

エッセンシャルオイル

続いて、ダイエット中におすすめの精油をご紹介していきます。

グレープフルーツ

柑橘系の甘酸っぱい匂いです。血流を良くして脂肪の燃焼や分解を促進する成分を持ちます。利尿を促す作用もあるため、むくみが気になる方におすすめの精油です。

ジュニパーベリー

ヒノキ科のジュニパーという常緑低木の実を蒸留した精油で、爽やかさのあるウッディーな香りが特徴です。利尿・発汗作用があり、老廃物の排出を促してくれます。また、ニキビや毛穴のつまり、湿疹などを綺麗にする効果もあるといわれています。

ローズマリー

ハーブ系の香りで、集中力を高める作用を持ちます。肌のたるみやむくみに良いとされているので、マッサージオイルに使用するのがおすすめです。筋肉痛やこりの解消にも効果があるといわれています。

精油を使う際の注意点

精油は植物の成分を高濃度に凝縮したものであるため、使用する際は注意が必要です。

▪️妊娠中の方や持病がある方は必ず医師に確認する

▪️人によってアレルギーを起こしてしまう場合もあるので、使用する前はパッチテストを行う

▪️原液を肌に直接使うのは刺激が強すぎるので、使用する際は必ず薄める(目安は1%以下ですが、顔に使う場合や敏感肌の方は0.5%以下に薄めます)

▪️小さなお子さんがいる方やペットを飼っている方は、精油が害にならないか必ず確認してから使用する

▪️精油を飲むことはとても危険なので、お子さんやペットの手の届かない場所に置くなど、管理に注意する

▪️日光に当たるとシミができたり炎症を起こしたりする作用を持つ精油があるため(光毒性)、外出前に使用する際は注意する

▪️精油は直射日光を避け、冷暗所で保存する

精油によっては、妊娠中や運転中(眠気を誘うため)、皮膚が敏感な方は控えたほうがいい精油などもあります。そのため、使用する前に必ず精油の作用を確認し、使用方法や取り扱い方法に気をつけて安全に精油を楽しみましょう。

くびれができない原因はなに?習慣を見直してお腹を引き締めよう!

キュッと引き締まったくびれがあると、体にメリハリができてスタイルが良く見えます。ダイエット中の方や、スタイルアップを目指している方にとって、綺麗なくびれは憧れですよね。しかし、なかには努力をしてもなかなかくびれができない方もいるでしょう。そのような方は、くびれができにくい習慣が身についてしまっているのかもしれません。

そこでこの記事では、くびれができにくい習慣や改善方法についてご紹介していきます。良くない習慣を見直し、美しいボディラインをつくりましょう。

くびれがある人とない人の違いはなに?

特別なトレーニングをしていなくても綺麗なくびれがある人もいれば、標準体型なのにくびれがない人もいます。このような、くびれがある人とない人の違いはどこにあるのでしょうか?

まず挙げられる理由は、骨格の違いです。くびれができる位置は肋骨と骨盤の間にありますが、この肋骨と骨盤の間隔が広いとくびれができやすく、狭いとくびれができにくくなるといわれています。「骨格の問題ならくびれは諦めるしかないの?」と思う方もいるかもしれませんが、猫背などの悪い姿勢が原因で骨格がずれてしまっている場合は、姿勢を改善することでくびれができることも考えられます。

次に挙げられるのは、運動不足や筋力不足です。運動不足で体に脂肪がついていたり、背中や腰回りの筋力が弱っていたりすると、メリハリのある体はなかなかつくれません。やはり、普段体を動かす機会が少ない人よりも、運動を定期的に行ない、しっかり筋肉がついている人のほうが綺麗なくびれができやすくなります。

また、姿勢の悪さや筋力不足からくる骨盤の歪み、内臓下垂なども、くびれができにくくなる原因の一つです。生まれつきの骨格によりくびれができにくい人もいますが、このような生活習慣が原因となっている人も多いため、諦めずに習慣を改善していくことが大切です。

くびれができにくい習慣

「太っているわけではないのにくびれがない…」という方は、毎日の習慣が原因となっているかもしれません。まずは日々の行動を振り返ってみましょう。

猫背

猫背は、背中や肩が丸まり、首が前に出ているような状態です。この状態がくせになると、徐々に肋骨下部が広がり、内臓が下へ押し下げられるといわれています。そして内臓がウエスト部分まで落ちることでウエストが太くなり、くびれのないボディラインができてしまうのです。また、猫背がくせになっていると、血流が悪くなって代謝が落ちたり、体が疲れやすくなったりなど、さまざまなデメリットがあります。

反り腰

猫背と同じように、反り腰も体に負担をかける姿勢です。反り腰は、お尻が後ろに突き出て、下腹部が前に出ている状態なので、太っていなくてもポッコリとお腹が出てしまいます。また、腰が反った状態を続けると、お腹やお尻などの筋肉が弱くなり、筋肉のバランスが崩れるともいわれています。

運動不足

運動不足や偏った食生活をしていると、筋肉量が減り基礎代謝も低下するため、脂肪が落ちにくくなります。お腹周りに脂肪がつくと体のメリハリもなくなるので、くびれをつくるのも難しくなるでしょう。

姿勢を正すことから始めよう!

正しい姿勢の女性

綺麗なくびれをつくるには、まず正しい姿勢を身につけることが大切です。なぜなら、胸郭(胸周辺にある骨格)が下へ落ちてくるのは、姿勢が大きく関わっているといわれているからです。

猫背などの悪い姿勢を続けていると、背骨のS字カーブが崩れてきます。背骨のS字カーブには、約5㎏もある頭蓋骨の重さを分散させるなどの役割があります。しかし、そのS字カーブが悪い姿勢によって崩れてしまうと、体にかかる衝撃をうまく吸収することができなくなるそうです。その結果、体のバランスが崩れ、背中や肩、首などが圧迫されて胸郭が前に傾いて下垂します。そして、胸郭が下垂することで内臓も下垂し、くびれができるスペースがなくなってしまうのです。

悪い姿勢がくせになっている方は、美容や健康のためにも、まず背筋を伸ばすことから始めてみてください。正しい姿勢で胸郭を引き上げ、くびれができやすい体をつくりましょう。

運動をするならタヒチアンダンスがおすすめ

綺麗なくびれをつくるには、定期的な運動も欠かせません。しかし、運動習慣がない方にとって、筋トレやランニングなどを続けるのは少しハードルが高いですよね。そのような方には、タヒチアンダンスがおすすめです。

タヒチアンダンスでは、背筋を伸ばした状態で腰を落とし、前後左右に大きく腰をまわす動きをします。運動量が多いため、くびれができやすくなるだけでなく、体全体の引き締めにも効果的です。また、頭から足先までまっすぐになるように立つのが基本なので、姿勢の改善にもつながります。

タヒチアンダンスは運動の習慣がない方でも始めやすいですし、仲間と一緒に踊るので楽しみながら続けられますよ。
毎日の習慣を改善し、美しいボディラインを目指しましょう。

毎日のケアで美髪を手に入れよう!

フラやタヒチアンダンスを習っている方のなかには、発表会やイベントに向けて髪を伸ばしているという方も多いのではないでしょうか。ただ、ロングヘアを綺麗な状態でキープするのはなかなか難しいもの。美容院でケアをするといっても、頻繁に行くのは手間もお金もかかってしまいます。

そこでこの記事では、自宅でできる美髪ケアについてご紹介していきます。髪を伸ばしている方や、傷んだ髪が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

髪が傷む要因は?

髪が傷む要因はさまざまですが、まず挙げられるのがヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などによる薬剤ダメージです。ヘアカラーで髪を明るくする場合、髪の毛の中のメラニン色素を溶かしてからカラー剤を入れます。その際に髪の毛の中にある他の成分も一緒に溶かすため、髪の空洞化が起こって傷んでしまうそうです。パーマや縮毛矯正も髪の毛にはとても負担がかかりますし、繰り返すことで傷みも蓄積されて強くなります。

また、ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージや、就寝時に枕と擦れることで起こる摩擦ダメージ、紫外線ダメージなども、髪を傷ませてしまう要因です。髪にまったく負担をかけずに生活するのは難しいと思いますが、綺麗な髪をキープするためには、ダメージの要因をなるべく減らす必要があります。自分の髪の状態や傷みの原因がわからないという場合は、美容院でプロに見てもらうと良いでしょう。

髪を綺麗に保つケア方法

髪を綺麗に保つには、シャンプーやドライヤー、ブラッシング、トリートメントなどの選び方・使い方がポイントになります。今髪の傷みが気になっている方は、髪に負担をかけている行動を見直し、少しでもダメージを減らすようにしましょう。

自分に合うシャンプーを使う

ドラッグストアにはさまざまな種類のシャンプーが置かれています。パッケージに「オーガニック」「ノンシリコン」「植物由来」などが書かれていると、なんとなく髪に優しそうな印象を受けると思います。しかし、オーガニックや植物由来だからといってすべての人に合うわけではないですし、実は他に刺激の強い成分が入っているかもしれません。

髪や肌のトラブルを起こさないためにも、シャンプーはパッケージの印象だけで決めるのではなく、どんな成分が入っているかを確認してから購入しましょう。できれば、行きつけの美容院でカウンセリングを受け、髪質に合うシャンプーを選んでもらうのがおすすめです。

38℃以下のお湯で洗う

髪を洗うときは、お湯の温度を38℃以下に設定しましょう。あまり熱すぎる温度だと皮脂を必要以上に落としてしまい、頭皮や髪が乾燥する原因にもなります。お風呂は熱めが好きという方も、洗髪時はぬるめの温度で髪に負担をかけないようにしましょう。

ドライヤー前にブラッシングを行う

髪を綺麗に乾かしたいときは、ブラッシングをして髪の毛の絡まりをほどいてからドライヤーをかけると良いでしょう。ドライヤー前のブラッシングは髪の毛のもつれをなくすことはもちろん、キューティクルを整える効果もあるといわれています。

ただ、濡れた状態の髪はとてもデリケートなので、ブラシのかけ方には注意が必要です。絡まっている髪に無理やりブラシを通すと切れ毛や枝毛ができやすくなりますし、頭皮にも負担がかかります。髪や頭皮にダメージを与えないよう、毛先のほうから優しくブラッシングをしていきましょう。絡まりがひどい場合は、ヘアオイルをつけたり、目の粗いクシやブラシを使用したりすると良いでしょう。

髪はすぐに乾かす

濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっており、乾いているときよりも傷みやすくなっています。また、髪を濡れたまま放置すると雑菌が繁殖し、頭皮が臭くなってしまうこともあるため、お風呂上がりはできるだけ早く髪を乾かすことが大切です。ドライヤーを使うときは、優しくタオルドライをしたあとに根元から乾かしていきましょう。

ヘアアイロンは髪が乾いた状態で使用する

髪が濡れた状態でヘアアイロンをあてると、水分が蒸発する際に髪の毛の中の水分やタンパク質などの栄養素もなくなるといわれています。一度傷んだ髪の毛はトリートメントをしても治ることはないので、ヘアアイロンを使用するときは気をつけましょう。

髪の乾燥にはホホバオイルがおすすめ

髪が乾燥してパサつくという方は、保湿ケアにホホバオイルを使用するのがおすすめです。ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは、人間の肌から分泌される皮脂と同じ成分。そのため、肌馴染みがとても良く、保湿ケアに最適なのです。皮脂と聞くと良くないイメージがあるという方もいると思いますが、皮脂には乾燥や外部刺激から体を守る大切な役割があります。

ホホバオイルは頭皮や顔にも使うことができますし、酸化もしにくいのでどんな方にも使いやすいオイルといえるでしょう。ホホバオイルの中では、より保湿力が高いといわれているゴールデンホホバオイルがおすすめです。
ただ、人によっては体質に合わない場合もあると思うので、初めて使う場合はパッチテストを行なってくださいね。

生活習慣も見直そう!

サラダを食べる女性

ここまで美髪ケアの方法をご紹介してきましたが、髪を綺麗に保つには体の中の環境を整えることもとても大切です。バランスの良い食事や適度な運動、睡眠を十分にとることなど、健康的な生活をするように心がけましょう。また、ストレスが溜まっているときは、無理をせずしっかり休息をとるようにしてください。そして、健康的で美しい髪を手に入れましょう。

フラ・タヒチアンダンスの二面性

みなさんは、フラ・タヒチアンダンスにどのようなイメージを持っているでしょうか?「フラは優雅で女性らしい」「タヒチアンダンスは激しくて男性的」といった印象を持っている方は多いと思います。なかには「動きがシンプルで簡単そう」というイメージがある方もいるでしょう。

実は、フラ・タヒチアンダンスは二つの顔を持っており、単純に一言ではあらわせない、奥が深い踊りなのです。
この記事では、ダンス未経験者・初心者に向け、フラ・タヒチアンダンスが持つ「二面性」についてご紹介していきます。また、ダンス初心者が意識したいポイントについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

フラ・タヒチアンダンスの二面性とは?

フラ・タヒチアンダンスは、元々は神や自然に祈りを捧げる儀式として踊られてきたポリネシアの伝統舞踊です。ハワイやタヒチの文化には多くの神話があり、フラ・タヒチアンダンスを踊る人々にとって重要な意味を持っています。

フラを習っている方はご存知かもしれませんが、ハワイ語には「KAPOLAKA(カポラカ)」という言葉があります。カポラカとは「カポ」と「ラカ」という二人の神の名前です。一説ではカポが男神、ラカが女神といわれています。このカポラカという言葉には「一人でも二つ」という意味があり、フラを踊る際に教わる一つの表現です。

ハワイでは「Hula is not easy(フラは決して簡単ではない)」と教えられますが、これはカポラカの「一人でも二つ」という意味と通じています。
フラを踊っているのは自分一人。しかし、そこには二つの顔があります。

フラの動きは、上半身だけを見るととても女性的です。スムーズでありながらも優雅で優しい動きは、女性ならではの美しさを表現しています。
一方、ダンスの基礎である足の動きは、上半身の動きからは想像がつかないほどハード。女性的な優しい動きではなく、男性のような力強さが必要になります。

このように、フラは上半身と下半身でまったく違う動き方をするのが特徴です。カポラカの「一人でも二つ」には、フラという一つの踊りのなかに、二つの顔を持っていることをあらわしています。
これから習い事を始めるという方は、フラやタヒチアンダンスは単純な踊りではなく、二面性を持つ奥が深い踊りであることを理解しましょう。

下半身の特徴は「鴨の足」

フラとタヒチアンダンスは、上半身と下半身でまったく別の動き方をするとお伝えしましたが、未経験者や初心者にとってはなかなかイメージがしにくいですよね。そのような場合は、頭の中に鳥の「鴨」をイメージしてみてください。

鴨は、上半身は水の上に、下半身は水の中に沈めています。スムーズに泳ぎまわる鴨の姿からは、穏やかで優雅な雰囲気が感じられるでしょう。
しかし、水の中の様子はまったく穏やかではありません。水中では忙しく足を動かし、前に進むために一生懸命漕いでいます。上半身のスムーズさの裏には、力強く動かし続ける下半身の存在があるのです。

フラやタヒチアンダンスも、この鴨の動きと同じと考えていいでしょう。上半身だけを見ると笑顔で優雅に踊っているように見えますが、下半身は鴨のように忙しく足を動かしています。
フラやタヒチアンダンスでは、表面に見える動きだけではなく、見えない部分にも重要な動きがあるということを知っておきましょう。

ダンス初心者が意識したいこと

ダンス初心者が意識したいこと

ダンスが初めての場合「どこから覚えたらいいのかわからない」と悩んでしまう方もいるでしょう。お手本の動きを真似することができれば、ある意味それでダンスは完成します。しかし、フラやタヒチアンダンスには基礎があるため、ただ真似をすればいいというものではありません。多くの教室では、基礎を身につけるためにまず基本の姿勢から教わります。

フラやタヒチアンダンスの基本姿勢は、上半身と下半身それぞれに決まりがあることが特徴です。上半身は「肩の位置」「デコルテの位置」「頭の位置」「肘の高さ」「指先までの角度」「目線」のすべてを一つの形として覚え、下半身では「膝を曲げ、踵をしっかり床につける」「重心の移動をする」「足の角度や足幅」のすべてを一つの形として覚えます。

このような基本姿勢について、教室の先生は何度も同じことを言うと思います。その理由は、フラやタヒチアンダンスには決まった形があり、この基本の姿勢をマスターしなければ次へ進むことができないからです。一度にたくさんのことを覚えるのは難しいですが、一つひとつの形が大切であるということは理解する必要があります。基本の形は反復練習をすることで自然と身についてくるので、少しずつ覚えていきましょう。

リズム感はあまり気にしなくてOK

ダンス初心者のなかには「リズム感に自信がない…」と心配に思っている方もいると思います。リズム感を身につけるポイントは、8カウントずつ音にして覚えることです。「1・2・3・4・5・6・7・8」と、8カウント数えることで、リズムがとりやすくなります。

ただ、フラやタヒチアンダンスの場合、リズム感の有無はあまり気にする必要はないでしょう。その理由としては、フラやタヒチアンダンスではリズムとステップを同時に覚えられるからです。リズムはすべての動きと一つになっており、一つのリズムにつき一つのステップがあります。そのため、リズムを覚えようとしなくても自然と体がリズムをとっている状態になるのです。また、フラやタヒチアンダンスは異なるリズムが少ないですし、教室の先生がカウントを口に出してくれることも多いので、リズム感に自信がない方でも踊りやすいといえます。

まとめ

フラやタヒチアンダンスは、上半身と下半身でまったく別の動きをする二面性のある踊りです。初めは体がうまく動かず、ダンスが難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習をすることで必ず上達していきます。

フラやタヒチアンダンスを踊るうえで大切なことは、基本の形や基本のステップに対して耳を傾け、理解し、練習することです。このことを忘れずに、反復練習をしていきましょう。

人に好かれる行動とは?

「新しいコミュニティに早く馴染みたい」「仲の良い友達をつくりたい」「あの人との距離を縮めたい」

習い事を始めたときや、職場や学校で新しい環境に入るときには、多くの方がこのような思いを持つのではないでしょうか。
時間の経過とともに自然と周囲に馴染める場合もありますが、人によっては「人見知りで会話が苦手」「どう振舞ったらいいのかわからない」「なかなか打ち解けられない」という方もいると思います。

そこでこの記事では、人から好かれる行動や避けるべき行動について解説していきます。周囲の人と良好な関係を築きたい方や、人との関わりかたに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

周囲から好かれる人ってどんな人?

新しいコミュニティに馴染みたい場合も、特定の人と仲良くなりたい場合も、参考にしたいのは「いつも周りに人が集まる人気者」です。職場や学校などで、性別も年齢も関係なく、いつも周囲から好かれているという人はいませんか?特別能力が高くなくても、なぜか周りに人が集まる人気者を見たことがあるという方もいるでしょう。

「努力しているのに人との距離が縮まらない…」という方は、まずは周囲にいる好かれる人の行動を観察してみてください。好かれる人を観察してみると「いつもニコニコしている」「誰に対しても平等に接している」「人の話をよく聞いている」「言い方が優しい」「自分を持っている」「周りをよく見ている」など、きっといろいろな良いところが見えてくるでしょう。

言葉にすると当たり前の行動のように聞こえますが、実際にこれらのことを継続してできている人は少ないのではないでしょうか。自分の周りにみんなから好かれている人がいるという方は、その人の良いと思う部分を見つけ、自分に取り入れていくのがおすすめです。

人から好かれる行動

ここからは、具体的にどのような行動をとると人に好かれやすいのかを解説していきます。
D・カーネギーの世界的なベストセラー本「人を動かす」では、人に好かれる六原則として以下のことが重要だと述べています。

誠実な関心を寄せる

人は他人には関心を持たず、自分のことに関心を持っている。他人に関心を持ってもらうには、まず自分が他人に純粋な関心を持つ必要がある。

笑顔を忘れない

笑顔は好意のメッセンジャー。笑顔でいると「私はあなたが好き、あなたのおかげで楽しい、あなたにお目にかかって嬉しい」ということが伝わる。笑顔になれないときでも、無理にでも笑ってみる。幸せでたまらないというふうに振る舞うと、本当に幸せな気持ちになる。

名前を覚える

人は自分の名前には大きな関心を持っている。自分の名前を覚え、そして呼んでもらえることは気分がいいもの。人に好かれる一番簡単で大切な方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせること。名前は当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。

聞き手にまわる

人は他人に対して持つ百倍もの興味を自分自身のことに対して持っている。話し上手になりたければ聞き上手になること。相手が喜んで答えるような質問をし、相手自身のことや得意にしていることを話させるように仕向ける。

関心のありかを見抜く

相手の関心を見抜き、それを話題にする。相手が何に関心を持っているか、何に熱を入れているのか、どんな話題に喜ぶのかを見つけ出す。

心からほめる

「重要な人物になりたい」という願望は人間の最も根強い欲求。相手は見えすいたお世辞ではなく、心から認められ、惜しみなくほめられたいと思っている。そのため、ほめるときは相手に対して自分が本当に感心できる良いところを伝えるようし、常に相手に重要感を持たせることが大切。また、他人を喜ばせたりほめたりしたのだから、何か報酬がないと気が済まないという考えではいけない。「自分も相手も気持ちの良い思いをした」ということが報酬になる。

この6つの行動は、誰でも意識次第で行うことが可能です。「自分は明るい性格じゃない」「人見知りで相手に上手く話題を振れない」という方でも、相手の名前を覚えて笑顔で話しを聞くことや、相手の良い部分をほめることは実行しやすいと思います。

この他にも、人に感謝を伝えることや、困っている人をフォローすることなど、自分も相手もプラスになると思うことを積極的に行ってみましょう。

気をつけたいNG行動

気をつけたいNG行動

人と接するとき、無意識のうちに相手から嫌われる行動をとってしまうことがあります。相手と気持ちの良いコミュニケーションがとれるよう、当てはまるものがある方は気をつけるようにしましょう。

相手の話を否定する

自分の話を否定されるのは誰でも良い気分はしません。意見が違う場合でも、まずは相手の話をしっかり聞くことが大切です。「でも」や「いや」など、否定の言葉から入ることも避けましょう。

言い方を考えない

物事をハッキリと言うのは悪いことではありませんが、言い方によっては相手を傷つけてしまうことも。相手のためを思った発言だとしても、相手にとってはただの悪口に聞こえている場合もあります。キツイ言い方、トゲのある言い方はやめ、言われた側の気持ちを考えてから発言しましょう。

悪口や陰口、不満ばかり言う

他人の悪口は聞いている側も嫌な気分になります。いつも誰かの悪口を言っていると、周りの人から「自分がいないところでは同じように言われているのかな…」「この人は信用できない」と思われ、避けられるでしょう。人間なのでたまに愚痴が出ることは仕方ないですが、毎日のように不平不満を言うことはやめましょう。

まとめ

人に好かれる行動を意識して行うと、人との距離が縮まるだけではなく、自分の人生も豊かなものにできます。新しいコミュニティに馴染みたい方や友達を作りたい方、人間関係を改善させたい方は、好かれる行動をぜひ実践してみてください。

ダンサーに欠かせないチームワーク力とは?

フラやタヒチアンダンスでは、個々ではなく仲間と一緒に踊るのが基本です。多いときには数十人で踊ることもあるため、ダンス技術のほかに「チームワーク」を鍛えることも大切。

今、自分のダンスチームに対して「まとまり感がない」「息が合わない」「仲は良いけど、パフォーマンスが上手くいかない」と感じている場合は、チームワークが足りていない可能性があります。

そこでこの記事では、チームワークの必要性やチームワークを高めるポイントをご紹介していきます。

そもそもチームワークってどういう意味?

「チームワークが大切!」という言葉はあらゆる場面でよく耳にしますが、そもそもチームワークとはどのような意味なのでしょうか。
よくある誤解が「チームワーク=みんな仲良し」ということです。チームメンバー同士の仲が良いのはとても素晴らしいことですが、それとチームワークの良さはイコールにはなりません。

チームワークの本来の意味は「一つの目標を達成するために複数の人が協力する共同作業」のことです。チームで協力することによって大きな成果や効果を生み出せるようになり、一人では成し遂げられないような目標でも達成しやすくなります。また、複数人が役割分担をし、それぞれの強み・弱みを活かしたり補ったりできるということもチームワークのメリットです。

チームワークはビジネスやスポーツ、ダンス、ゲームなど、さまざまな場面で求められています。使われる場面によってチームワークの意味合いは多少変わりますが「みんなで協力して同じ目標を達成する」ということは共通しているといえるでしょう。

なぜダンスでチームワークが必要になるの?

フラやタヒチアンダンスの場合は「発表会や大会で結果を出したい」「良いパフォーマンスをして観客を楽しませたい」といった目標を持っている方が多いのではないでしょうか。なかには大きな目標はないけれど、単純に「ステージで楽しく踊りたい!」という方もいると思います。

どのような目標であっても、チームで踊るにはやはりチームワークは必要です。チームワークがなくそれぞれが違う方向を向いてしまうと、一体感のないバラバラなダンスになってしまいます。輪が乱れている状態では良い結果は出せませんし、良いパフォーマンスができなければ踊っていても楽しくないですよね。

それぞれの目標が少し違う場合でも、目標を達成するために必要なことはある程度共通しているはずです。たとえば、大会に出場して結果を出すことも、ダンスで観客や自分たちが楽しい気分になることも「一体感が出るように息を合わせる」「誰かにミスがあったらフォローする」「みんな笑顔で踊る」などといったことができなければ達成が難しくなるでしょう。

チーム全体がまとまっていれば目標も達成しやすくなりますし、良い雰囲気のなかで楽しく踊ることができます。より良い関係を作るためにも、一緒に踊る仲間とのチームワークを高めていきましょう。

チームワークを高めるポイント

チームワークを高めるポイント

ここからは、チームワークを高めるポイントを4つご紹介していきます。

目標を共有する

まず必要なのが、チームの目標を共有するということです。目標が曖昧であったり数人しか把握していなかったりする状態だと、それぞれが違う方向を見てしまいますよね。チームメンバーが「何を目指していたんだっけ…」「私は何のために頑張っているのだろう…」とならないように、目標は必ず明確にし、チーム全体に正しく伝えましょう。

役割分担をする

チームを成立させるためには、チーム内で役割分担をすることが大切です。ダンスであれば、大抵の場合は教室の先生がリーダーとなってみんなを引っ張っていきますが、リーダーだけに任せきりにしていては良いチームはできません。

「リーダーが大変そうなときはサポートをする」「わからない人がいたら教えてあげる」「みんなをまとめる」「チーム内を明るい雰囲気にする」
一人一人が得意なことを活かして助け合うことで、より良いチームができあがってきます。誰かに任せきりにするのではなく、みんなで取り組むことを意識するのがポイントです。

情報共有(報・連・相)をしっかりと行う

ダンスのイベントに出演する場合、振り付けや立ち位置、当日の段取りなど、チームの全員が把握しておかなければならないことがあります。当日になって「聞いていなかった」「知らなかった」とならないよう、情報共有はしっかりと行うことが大切です。

全員が公平に発言しやすい環境を作る

チーム内で意見交換をする場合、まずは全員が公平に発言できるような環境作りが必要です。チーム内に上下関係があると、新しく入った人やダンス未経験者、年齢が若い人などが意見しにくくなります。全員が対等に発言できるよう普段からコミュニケーションをとり、チームメンバーの話をよく聞くように意識しましょう。

また、チーム内で意見がぶつかったときはお互いの考えを尊重し、一方的に意見を押しつけないということも大切です。多様な考え方があることを忘れずに、思いやりを持って話し合いをしましょう。

まとめ

チームワークが高まると目標が達成しやすくなるだけではなく、一人一人の満足度やモチベーションUPにもつながります。年齢や経験年数、考え方、得意不得意など人それぞれ違いがありますが、違いがあるからこそ助け合うことができます。
お互いに協力し合い、積極的に行動をするよう心掛けてみてください。

イメージトレーニングの効果とは?

フラやタヒチアンダンスを習っている方のなかに「練習をしてもなかなか上手くならない…」「思ったように体を動かすことができない」という悩みがある方はいませんか?

このような悩みがある方に試してほしいのが、ダンスの「イメージトレーニング」です。「体を動かしていないのにダンスが上達するの?」と疑問に思う方もいると思いますが、イメージトレーニングはダンスをする上でとても大切なことなのです。

そこで今回は、今よりもダンスを上達したい方に向け、イメージトレーニングの効果や実践方法について解説していきます。

イメージトレーニングはダンスの上達につながる!

イメージトレーニングとは、実際には体を動かさずに頭の中だけで動作のイメージをするトレーニング方法のことです。自分が理想とするパフォーマンスに近づけたいときや、フォーメーションを身につけたいとき、メンタルを安定させたいときなどに有効な方法といわれています。

「想像するだけで本当に上達するの?」と思う方もいるかもしれませんが、イメージトレーニングの効果はさまざまな研究で認められており、多くのプロスポーツ選手やアスリートたちも実践しているトレーニング方法なのです。

ダンサーを対象にした研究でも、スポーツと同じように運動に関する脳の活動が活性化したことが認められています。また、イメージトレーニングはスポーツに限らず、ビジネスや勉強、家事、楽器演奏など、幅広い場面で使うことも可能です。

なぜ、イメージをするだけでこのような効果が表れるのかというと、そこには人間の脳の仕組みが関係しています。人間の脳は現実に起こっていることとイメージを判別するのが苦手といわれており、頭の中でイメージした動作でも、実際に体験したかのような錯覚を起こすそうです。そのため、イメージトレーニングを繰り返すことは運動やスポーツなどの成功体験を増やすことにつながり、自信や運動パフォーマンスを高めることができると考えられています。

特に、ダンスの場合は運動能力以外にも創造性や表現力も必要となるので、イメージトレーニングの効果をより感じられるかもしれません。「思うように動けない」「ステップや振り付けが覚えられない」といった悩みがある方は、今すぐにでもイメージトレーニングを始めましょう!

イメージトレーニングのポイント

ダンス上達のためにイメージトレーニングをする場合、いくつかのポイントを抑えることで、より効果を発揮させることができます。

観察する

イメージトレーニングをする前に、まずはお手本をじっくりと観察することが大切。お手本とする人は教室の先生でもいいですし、YouTubeなどの動画に映るプロダンサーでも大丈夫です。「自分もこうなりたい!」と思えるような、模範となるダンサーを選びましょう。

そして、ダンスを見るときはただボーッと眺めるのではなく、ダンサーの手の位置や目線、重心の置き方など、細かい部分も一つ一つしっかりと確認します。一度見ただけではわからない部分は、繰り返し動画を観て覚えていきましょう。
最終的には、お手本の動きをそのままコピーができるくらいになるのが理想です。

もし可能であれば、自分が踊っている動画と比較し「プロのダンサーと何が違うのか」「どこを直せばいいのか」ということを把握しておくと、より良いイメージがしやすくなるのでおすすめです。

自分目線でイメージする

目をつぶって自分が踊っているところをイメージしたときに、主観ではなく、第三者の立場から客観的に自分を見ていないでしょうか。主観で見ていれば、自分の顔や後頭部などは見えず、踊っているときに見える景色がイメージされているはずです。

客観的な目線で自分を見ることもとても大切なことですが、イメージトレーニングでは「主観で見る」という力も必要になります。自分を外から見る癖がある方は自分目線のイメージを練習し、主観的なイメージと客観的なイメージを上手く使い分けられるようにしていきましょう。

五感を意識する

イメージトレーニングの効果をより高めるには、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を意識することが大切。実際にフラやタヒチアンダンスのイベントで踊る場合は、会場の広さや周りのにおい、観客の声や拍手の音などを感じるでしょうし、周囲の熱気や緊張で高まった自分の体温など、細かい変化も感じられるでしょう。

これらの感覚を詳細にイメージすることで「踊っているときの楽しさ」「上手く踊れたときの達成感」といった感情も湧きやすくなり、よりリアリティのあるイメージトレーニングができるようになります。

ステージでの緊張対策にも効果的!

ステージでの緊張対策にも効果的!

ステージでの緊張対策にも効果的!
「ステージに立つと頭が真っ白になる…」「緊張で踊りがぎこちなくなってしまう…」

このような方にも、イメージトレーニングはおすすめです。
先ほどもお伝えしたように、人間の脳は現実に起こっていることとイメージの判別が苦手です。そのため、何度もステージで踊るイメージを繰り返すと、その分、場数を踏めるということになります。

はじめは上手くイメージができないかもしれませんが、イメージトレーニング自体も練習を繰り返せば上達していきます。ダンス上達のためにも、ぜひイメージトレーニングを実践してみてくださいね。

さまざまなダンスとその特徴を知ろう!

ダンスには数多くの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。これからダンスの習い事を始めたいと思っている方のなかには「種類が多すぎて選べない…」「それぞれ何が違うの?」と、習い事選びに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、習い事として人気の高いダンスそれぞれの特徴を解説していきます。

フラ・タヒチアンダンス

まずはフラとタヒチアンダンスの特徴からご紹介していきます。

フラ

ゆったりとした動きと、華やかな衣装が特徴のフラ。フラはハワイの伝統芸能で、元々はポリネシアの音楽や踊りが発展したものといわれています。フラには大きく分けると、古典スタイルの踊り「カヒコ」と、現代スタイルの踊り「アウアナ」の2種類があり、多くの方がイメージするフラはアウアナになります。

フラは、膝を曲げて頭が上下しないように立つのが基本姿勢です。その状態で腰を動かしたり、左右へ移動したりと、動きをつけていきます。また、ハンドモーションをつけることもフラの基本動作です。手の動き一つ一つには「波」「風」「踊り」などさまざまな意味があり、手の振りつけで詩を表現しています。
フラにはアップテンポの曲からスローテンポの曲まで幅広い種類があるため、年齢に関係なく始められ、続けやすいということが魅力といえるでしょう。

タヒチアンダンス

情熱的な踊りと、セクシーな衣装が特徴のタヒチアンダンス。タヒチアンダンスはポリネシアの伝統舞踊で、フラの原型ともいわれています。

タヒチアンダンスには大きく分けると「オテア」と「アパリマ」の2種類があり、オテアは打楽器などの音に合わせて激しく腰を動かして踊ることが特徴で、アパリマはフラのように手の動きで物語を表現することが特徴です。アパリマはオテアに比べるとゆったりとした動きで踊ります。

タヒチアンダンスの基本姿勢はフラとほぼ同じですが、ステップやテンポは異なります。フラに比べ、タヒチアンダンスはアップテンポで全体的に動きが激しく、運動量がとても多いです。そのため、ダイエット目的でタヒチアンダンスの教室へ通っている方も多くいます。ヒップアップや体の引き締め、腹筋を鍛える効果があるので、美容や健康に関心のある女性に人気の習い事です。

ベリーダンス

煌びやかで女性らしい衣装が印象的なベリーダンス。ベリーダンスというのは中東、アラブ圏で発展したダンススタイルの総称です。古くは、エジプトで子孫繁栄を願った儀式で踊られていました。お腹を回したり、前後左右に動かしたりする踊りが特徴的だったことから「belly(お腹)ダンス」と呼ばれるようになったそうです。

ベリーダンスは元々エジプトやトルコで盛んに踊られていたオリエンタルダンスでしたが、19世紀後半にアメリカに渡ったことでそのスタイルに変化が起き、その後も時代や地域に合わせて形を変えてきました。身につける衣装や踊り方もそれぞれのスタイルによって変わり、膝をついたり寝転がったりするダイナミックな動きが特徴のスタイルから、移動が少なく柔らかい動きをするスタイルまでさまざま。

基本的にお腹を中心に動かすセクシーなダンスなので、女性らしい仕草を身に付けたい方や、体全体をシェイプアップしたい方に最適な習い事といえるでしょう。

クラシックバレエ

見出し

クラシックバレエの起源は、ルネッサンス期のイタリア、宮廷舞踊にあるといわれています。当時のバレエは現代のものとは違い、踊り以外に歌や朗読なども行われていました。その後、1661年にルイ14世がバレエを発展させるために舞踊アカデミーを創立。この頃に、足のポジションや体の使い方など、現代のバレエの基本ができたそうです。

クラシックバレエと聞くと「子供の習い事」というイメージがある方もいると思いますが、最近では大人向けの教室も多くあります。子供の頃からバレエに憧れを持っていた方はもちろん、姿勢や立ち振る舞いを美しくしたい方や、ダイエット目的の方にもおすすめの習い事です。

フラメンコ

フラメンコは、スペイン南部のアンダルシア地方に伝わる民俗芸能。音楽と舞踊が一体となっており、総称してフラメンコと呼ばれています。フラメンコは主に「歌」「ギター演奏」「舞踊」の3つの要素で成り立っていて、踊りは「バイレ」と呼ばれています。バイレは、つま先やかかとで床を踏みながらリズムを取ることが特徴。情熱的な踊りと演奏、そして独特のリズムがフラメンコの魅力です。

フラメンコは女性の習い事というイメージがありますが、近年では男性や子供でも習う方が増えているそうですよ。

ストリートダンス

子供から大人まで、性別に関わらず人気のストリートダンス。ストリートダンスはその名の通り、路上で踊られることから発生したダンスです。
ストリートダンスのなかには「ロッキング」や「ブレイクダンス」「ヒップホップ」といったダンスの種類も含まれます。

ストリートダンスは近年では日本にも浸透しているので、基本的に誰でも始めやすいダンスといえるでしょう。「楽しく体を動かしたい」「好きなアーティストのように踊りたい」という方におすすめの習い事です。

リズム感を身につけるにはどうしたらいい?

フラやタヒチアンダンスの習い事に興味があっても「リズム感がないから自分には無理かも…」と諦めてしまっている方はいませんか?リズム感の有無は「生まれつきのもの」と思われがちですが、あとからでも鍛えることはできます。

そこで今回は、リズム感を身につける方法について解説していきます。

リズム感を鍛えるとダンスが上達する

ダンスはもちろん、歌や楽器の演奏時にも欠かせない「リズム感」。リズム感はその名の通り「リズムを感じる能力」のことを指します。簡単にいうと、曲のテンポに合わせて体を動かしたり歌ったりする力や、一定のリズムをキープできる力がリズム感です。

このリズム感がないと、踊っていても歌っていても音楽とずれてしまうため、歌や踊りを上手く見せることができなくなります。リズム感がなくてもフラやタヒチアンダンスを踊ることはできますが、せっかく踊るのであれば上手く見せたいと思いますよね。

人からリズム感がないことを指摘されたり、思うように体が動かなかったりすると「私にダンスは向いていない…」と諦めてしまいやすいですが、トレーニングをすれば誰でもリズム感を鍛えることが可能です。

今自分のリズム感に自信がないという方でも、正しい方法で練習を重ねていけば徐々に身についてきます。「かっこいいダンスをしたい」「ダンスが上手くなりたい」と思っている方は、諦めずにトレーニングをしていきましょう。

リズム感を身につける方法

ここからは、リズム感を身につける方法をいくつかご紹介していきます。どれも簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてください。

メトロノームを使用する

リズム感を鍛えるトレーニングで最もメジャーといえるのが、メトロノームを使用する方法です。メトロノームを使ったトレーニングでは、裏拍を取ることを目的に行います。

リズムには「表拍」と「裏拍」があり、表というのがリズムを感じる部分のことで、メトロノームの「トン・トン・トン…」という音も表です。一方、裏というのが「トン・トン・トン…」の「・」の部分を指します。「1と2と3と4と…」とリズムを取ったときに、数字の部分が表で、間の「と」が裏になるのです。

表拍は通常聞こえてくる音なのでリズムを取りやすいですが、裏拍は自分でテンポをつかむ必要があります。そのため、まずは表拍を取る練習から始めるのがおすすめです。表拍を取るときは、メトロノームの音に合わせて「1 2 3 4 、1 2 3 4…」と手拍子を合わせて練習します。慣れてきたら、次に間に「と」を入れて「1と2と3と4と…」と、裏拍を取る練習をしていきましょう。スピードを変えて練習するのも効果的です。

スマホのアプリやYouTubeなどでもメトロノームの音を聞くことはできるので、お金をかけなくても手軽に練習ができますよ。

口頭でカウントをとる

フラやタヒチアンダンスのレッスン中に「周りの人とリズムが合っていない」と思ったときは、口頭でカウントを取ってみましょう。というのも、ダンスをするときは曲を聞きながら踊るよりも、口頭で「1 2 3 4…」とリズムを言いながら踊るほうが安定した動きができるといわれているからです。

ダンスを始めたばかりの方はリズムをしっかりつかむためにも、まずはカウントを取る練習から始めてみてください。

音楽をよく聞く

リズム感が悪いといわれている人のなかには、音楽をしっかりと聞けていないことが原因となっている場合があります。コンサートなどで歌や演奏に合わせて手拍子をしたときに、気づいたら周りとずれていた…という経験がある方もいると思いますが、音楽を意識して聞いていれば、きっと最後まで手拍子がずれることはないはずです。

リズム感を養うには一定のテンポをキープする力も必要なので、手拍子がずれる方はまず曲をしっかり聞くことを意識してみてください。そして、曲に合わせて手拍子をする練習もしてみましょう。手拍子のかわりに膝を曲げてリズムをとるのもおすすめです。練習をするときはスローテンポの曲からはじめてみてください。

縄跳びをする

縄跳びはリズム感を鍛える効果のある運動だといわれています。縄跳びは縄を回すタイミングと跳ぶタイミングが合わないとできないので、リズム感がない人はこのタイミングを合わすことが難しいと感じるようです。リズム感を鍛えたい場合は、まず両足跳びの練習をし、慣れてきたら片足跳びや左右交互に跳ぶなど、色々なリズムで練習してみるといいでしょう。

日頃からリズム感を鍛えておこう!

日頃からリズム感を鍛えておこう!

リズム感を鍛える方法をご紹介してきましたが、日常生活でも少し意識をするだけでリズム感のトレーニングができます。

例えば、家事をするときは音楽を聞くようにして、リズムに乗りながら作業をしたり、外を歩くときは自分の歩調にリズムをつけ、裏拍を取る練習をしたりと、何気ない行動も意識をすればトレーニングになるのです。

「リズム感がないからダンスなんて踊れない…」という方でも、普段から練習することで徐々にリズム感が身についてきます。諦めずに繰り返し練習し、フラやタヒチアンダンスを楽しんでくださいね。

踊っているときも呼吸はしっかりしよう!

フラやタヒチアンダンスを踊っているときに、教室の先生から「息を止めないでね!」といわれた経験はありませんか?
ダンスを始めたばかりだと呼吸のタイミングが掴めず「気づくと息が止まっていた!」ということがよくあります。

ダンス中に呼吸がうまくできていないと疲れやすくなりますし、息を止めることで体の動きが硬くなり、ぎこちない踊りになってしまうことも。しなやかに踊るためにも、呼吸はとても大切です。

そこで今回は、ダンス中にスムーズに呼吸するための方法についてお話をしていきます。

ダンス初心者は呼吸が止まりやすい

フラやタヒチアンダンスでは、上半身がブレないように軸をしっかり保ちながらステップを踏むのが基本です。姿勢を意識しながら踊る必要があるため、初心者の場合は動きに集中するあまり、呼吸を忘れてしまうことがあります。

教室の先生から「しっかり呼吸をして!」といわれても、息を吸うタイミングがわからなかったり、浅くしか呼吸できなかったりと、なかなかうまくできないこともあるでしょう。

ただ、呼吸がしっかりできていない状態で踊ると体が硬くなるため、しなやかな動きができなくなります。また、息を止めた状態で激しく動くと体力の消耗が早くなりますし、無呼吸状態が長くなると酸欠を起こしてしまうことも。体のためにも、今息を止めて踊っている方は少しずつ改善していきましょう。

まずは呼吸を意識することが大切!

踊っているときに息を止める癖を直すには、まず呼吸を意識することが大切。私たちの体は普段無意識のうちに呼吸を行なっていますが、何かに集中したり緊張をしたりすると呼吸が一時的に止まってしまうことがあります。日常生活では、仕事でパソコン作業をしているときや、考え事をしているときなどに無呼吸になりやすいようです。

フラやタヒチアンダンス初心者の場合は、ステップや振り付け、姿勢などに意識を集中しすぎることが、無呼吸になってしまう一つの原因といえるでしょう。呼吸のことが頭にない状態では自分の息が止まっていることにも気がつきにくいので、はじめは呼吸に意識を向けながらゆっくりと踊るのがおすすめです。

「吸って吐いて…」としっかり呼吸を意識し、慣れてきたら激しい動きのときでも息が止まらないように練習していきましょう。呼吸の練習というと不思議な感じもしますが、ダンスやヨガ、スポーツ関連の教室では呼吸法のトレーニングをするところも多くあります。それほど、正しく呼吸するというのは大切なことなのです。

最初は踊りながら呼吸を意識するというのが難しく感じると思いますが、繰り返し行っているうちに意識しなくても呼吸ができるようになってきます。呼吸のタイミングを掴めるまで、自分のペースで練習をしていきましょう。

呼吸が浅い人は腹式呼吸を練習しよう!

呼吸が浅い人は腹式呼吸を練習しよう!

呼吸には、胸式呼吸と腹式呼吸の2つがあります。胸式呼吸は胸の上部で行う浅い呼吸で、交感神経を優位にして心身を活発に働かせる作用があります。多くのの場合、普段の生活で無意識に行なっている呼吸はこちらの胸式呼吸です。

腹式呼吸は横隔膜の上下運動による呼吸のことで、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる作用があります。インナーマッスルを鍛える効果や、心身の緊張緩和効果もあり、腹式呼吸は良いダンスをするためにも欠かせません。

踊っているときに浅い呼吸しかできないという方や、体に余計な力が入ってしまう方は、まず腹式呼吸の練習をしてみましょう。腹式呼吸は心身の健康にも良いとされているので、仕事・家事の休憩中や、夜寝る前に腹式呼吸をする習慣をつけるのもおすすめです。

呼吸をするタイミングは?

踊っているときに息が止まってしまう方のなかには「どのタイミングで吸って吐けばいいのかわからない」という方もいるでしょう。ずっと同じテンポであれば「ここで吸ってここで吐く」とタイミングを決められますが、ダンスの曲ではなかなか難しいですよね。

そのため、息を止めないようにするには「このタイミング」と決めるよりも、常に呼吸をし続ける方法をとるといいでしょう。とても簡単なように聞こえると思いますが、呼吸に意識をしていても息が止まる瞬間というのは意外とあるもの。無理な姿勢で踊ったり、重心や動作にズレがあったりすると呼吸がしにくくなるため、正しい姿勢で踊るというのがポイントになります。

ただ、どんな方法が合うのかは人によっても違うので、他に自分に合いそうな呼吸法や練習方法を見つけた方は、色々と試してみることをおすすめします。

意識をしなくてもスムーズに呼吸ができるようになれば、きっと今よりも踊りやすくなるはず。フラやタヒチアンダンスを始めたばかりだとうまくできないことも多いと思いますが、繰り返し練習することで必ず上達していきます。
息が止まりやすい方は、まずレッスン中に呼吸を意識することからはじめてみてください。

ブログ
コラム
インスタグラム