「身体の土台がしっかりしてないと、ダンスは踊れない」
そんなふうに思う人もいるかもしれません。
でも、私は必ずしもそうだとは思っていません。
私はピラティスインストラクターでもあります。だからこそ、身体のケアや、身体を機能的に動かすことの大切さはよく分かっています。
でも、私自身が「ものすごく身体能力が高い人」かというと、そうではありません😂
柔軟性が特別高いわけでもない。
体幹がものすごく強いわけでもない。
トレーニングである身体のケアをしていても、
すぐに「もう無理〜😂」と悲鳴を
あげることだってあります。
それでも、このダンスは踊れる。
それは、完璧な身体だからではなく、
自分の身体でどう動けば、このダンス踊れるのかを知ってきたから。
私はそう思っています。
もちろん、生まれつきの身体の特徴や、関節の状態、左右差など、自分では選べないものもあります。それは本人のせいではありません。
でも、
「身体に特徴がある」=「ダンスができない」
ではないと思うんです。
同じダンスジャンルの中でも、身体の条件は一人ひとり違います。それでも、自分の身体に合わせた動きを身につけて、踊ってる人はたくさんいます。
身体の使い方に差が出るのは、生まれもった身体だけではありません。
これまでどんな環境で過ごしてきたか。
どんな先生に出会ったか。
自分の身体について考える機会があったか。
そして、身体の変化に気づくきっかけがあったか。
そういう経験の積み重ねも、身体の使い方に影響していくと思っています。
だから私は、ダンスをするために「完璧な身体」が必要だとは思っていません。
「身体が硬いから」
「体幹が弱いから」
「身体がうまく使えないから」
それだけで、自分の可能性を決めてほしくない。
ただし、
完璧なからだじゃなくても、ダンスは踊れる。
でも今のからだの使い方がベストとは限らない。
姿勢が崩れていたり、身体のバランスがうまく取れていないかったり。
そのことで、本来働いてほしいところがうまく働かず、体幹が安定しないこともあります。
だからといって、
「体幹が弱いからダンスができない」
ということではありません。
「できないから諦める」でもなく、
「完璧になってから踊る」でもない。
今の自分のからだで踊りながら、必要なところは少しずつ整えていく。
そのために、自分のからだを知ること。
実際にからだを動かしてみること。
必要であれば、ピラティスなどで身体の土台をつくっていくこと。
そうやって、自分のからだで
「どうすれば、このダンスが踊りやすくなるのか」を知っていく。
私は、そんなふうに考えています。
ダンスのレッスンでは、姿勢や骨盤、背骨、肩甲骨、足の使い方など、
身体について伝えることがあります。
でも、私が伝えたいのは、身体に関する言葉を覚えることではありません。
「体幹を使う」
「骨盤を立てる」
「身体を引き上げる」
そういった言葉を知っているだけでは、踊りにはつながらない。
身体の知識を覚えることが目的なのではなく、
身体の使い方を、踊りに繋げること。
「今の立ち方と、こっちの立ち方では、どっちが脚を動かしやすい?」
そんなふうに、自分の身体の違いに気づいていく、それが、私がダンスの中で大切にしていることです。
そして、ピラティスでは、ダンスとはまた違う角度から、自分の身体と向き合うことができます。
身体を知ること。
動かし方を知ること。
自分に合った使い方を見つけていくこと。
ダンスとピラティスは目的は違います。
でも私の中では、どちらも
「自分の身体を知る」というところでつながっています。
完璧な身体じゃなくていい。
私自身がそうだから。
それでも、このダンスは踊れる。
そして、自分の身体を知っていくことで、
より少し動かしやすくなる可能性はある。
私はそんなふうに身体とダンスを考えています。
