コラム

ストレッチは、スポーツやダンスを行う前の準備運動というイメージが強いですが、怪我の予防以外にも体にとってメリットとなることが多くあります。
今回は、ストレッチを行うことで得られる具体的なメリットについてお伝えしていきます。

肩こりや冷え性の改善

肩こりが起きる原因はさまざまですが、その一つとして、筋肉が硬くこわばっていることが関係しているといわれています。仕事で長時間パソコン作業を行なったときなどに肩こりを感じるのは、筋肉が硬くこわばって血液の循環が悪くなり、老廃物が蓄積することで痛みなどの症状が出るためです。
女性に多い冷え性も、運動不足による血行不良が原因となっている場合もあるため、体の不調を招かないためには血流を改善させることが大切です。

ストレッチを行うと、筋肉がほぐれて血液の循環がよくなり、筋肉の緊張や疲労を解消する効果が期待できます。また、血液は酸素や栄養素のほかに熱を運ぶ働きもあるといわれているので、ストレッチをすることによって血流が改善されると、冷え性の緩和にもつながるでしょう。

ダンスパフォーマンスが向上する

ストレッチを行うと筋肉が伸びやすくなり、関節の可動域が広がるといわれています。筋肉や関節の柔軟性が上がれば、しなやかな動きができるようになるため、ダンスパフォーマンスの向上につながるのです。

ダンス前にはストレッチを行うことが多いと思いますが、ストレッチには「動的(ダイナミック)ストレッチ」と「静的(スタティック)ストレッチ」というものがあります。動的ストレッチは、筋肉や関節を大きく動かすようなストレッチで、体の柔軟性を高めることができます。エアロビクスのダンスに取り入れられている動きや、柔軟運動などがこの動的ストレッチに含まれるのだそうです。

怪我の予防や体をほぐす役割があるので、運動前に行うのがベストといえるでしょう。一方、静的ストレッチは、動きや反動を使わず、ゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチです。運動後のクールダウンや疲労回復、筋肉痛の緩和などを目的に行います。

このように、ストレッチをするときは、その目的によって動かし方や伸ばし方などを意識して行うのがよいでしょう。自宅でダンスを練習するときも、運動前に行うストレッチと、運動後に行うストレッチを意識しながら行ってみてください。

姿勢を美しくする

姿勢の良い女性

ストレッチには、姿勢を改善させる効果があるといわれています。ストレッチを行って筋肉の柔軟性が上がると、これまで筋肉の硬さが原因で崩れていた姿勢が改善し、良い姿勢を維持できるようになるのです。

普段から猫背の方はもちろんですが、スマホやパソコンなどを長時間行ないがちな方、体の柔軟性がない方なども姿勢が悪くなりやすいため、継続的にストレッチを行い、美しい姿勢をキープできるようにしましょう。

気持ちをリラックスさせたいときにもおすすめ

ストレッチには、体をほぐすだけではなく、心もリラックスさせる効果があるといわれています。ゆっくりと筋肉を伸ばすと、筋肉がほぐれて血行が良くなるほか、心身をリラックスさせる副交感神経の活動が優位になるため、寝る前や気持ちを落ち着かせたいときなどにもストレッチは最適なのです。

疲れが溜まっていてなかなか寝付けないときは、寝る前にゆっくりとストレッチをして、体と心をリフレッシュさせるとよいでしょう。また、寝る前だけではなく、仕事の合間などにもストレッチをする習慣を身につければ、肩こりのだるさや痛みも和らぐと思います。

これまでストレッチをあまりしてこなかった方が習慣にするのは難しいことですが、朝起きたあとに軽いストレッチをするなど、短い時間でも継続して行うと、いつの間にか毎日ストレッチをするのが当たり前という感覚になってくるはずです。はじめから長時間やろうとせず、まずは短い時間から自分の好きなタイミングで行ってみてください。
朝にストレッチをすると清々しい気持ちになるのでおすすめですよ。

力を抜いてストレッチをする方法

ストレッチをするときは筋肉の力を抜いて行うのがよいとされていますが、緊張しているときや、体がガチガチに凝り固まっているときなどは力を抜くことが難しいと思います。
そのようなときは、一度、筋肉にグッと力を入れてから力を抜くようにしてみてください。そうすると、最初から力を抜こうとしていたときよりも、筋肉が脱力しやすいのだそうです。うまく力が抜けないと感じたときは、ぜひ試してみてください。

まとめ

ストレッチには、肩こりや冷え性を緩和させる効果やリラックス効果など、さまざまなメリットがあります。
ジョギングや筋トレを毎日行うよりも続けるハードルは低いと思うので、ぜひ少しの時間だけでも体を伸ばす習慣をつけてみてください。

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