コラム

アロマテラピーには、緊張を和らげる作用や眠りをサポートする作用、老廃物の排出を促す作用など、心身へ働きかけるさまざまな作用があるといわれています。この精油の作用をうまく活用できれば、ストレスの緩和やダイエットの手助けとなることも。
そこで今回は、リラックスしたい方やダイエット中の方におすすめの精油をご紹介していきます。

精油ってどんなもの?

精油とは、植物の花や葉、樹皮、果皮、種子などから抽出した天然の芳香物質のことで、英語ではエッセンシャルオイルと表します。精油は原料となる大量の植物からほんの少ししか採ることができない貴重なエッセンスです。古くから中国やインド、中東地域などで病気の治療に使われていたといわれており、現在でも健康や美容目的でさまざまな国で利用されています。日本ではリラクゼーションサロン以外に、鍼灸治療院や病院などでも精油を使用したアロマテラピー(芳香療法)を行なっている場所があります。

アロマオイルという言葉もよく耳にしますが、アロマオイルは精油や合成香料をオイル(キャリアオイルや鉱物油など)に混ぜたものを指している場合が多いです。ただ、何をアロマオイルと呼ぶのかはメーカーや扱う人によっても違うため、購入する際は成分をよく確認することをおすすめします。

リラックスしたいときにおすすめの精油

まずは、気持ちを落ち着けたいときや就寝前に役立つ精油をご紹介していきます。

気持ちを落ち着かせる、緊張をほぐす

クラリセージ

ピンクや紫の花を咲かすシソ科の植物で、甘くやさしい香りです。血行を促進し、緊張や不安を和らげてくれます。また、女性ホルモンの乱れやPMS、月経不順、更年期障害など、女性特有の症状を緩和する作用を持つことでも知られています。

イランイラン

香水の原料としてもよく使われるイランイランは、エキゾチックな甘い香りが特徴。鎮静作用や血圧降下などの作用があるといわれており、パニックや強い緊張を感じたときにおすすめの精油です。

シダーウッド

ヒノキ科とマツ科由来のものがあるシダーウッド。古代エジプトでミイラを作る際に使用されていた植物で、スパイシーで重みのある香りが特徴です。鎮静作用により、緊張をほぐしたり不安な気持ちを和らげたりする効果が期待できます。

オレンジ・スイート

柑橘系の甘い香りです。緊張や不安を和らげたいときや、気持ちを元気にしたいときにおすすめ。消化促進や便秘改善効果もあるといわれています。

睡眠をサポートする

ラベンダー

万能のハーブとして知られているラベンダー。リラックス効果が高く、ストレスや緊張を緩和する作用を持ちます。なかなか眠りにつけないときや不安な気持ちのときに向いている精油です。

タンジェリン

タンジェリンは、柑橘系でミカンに近い香りを持つ精油です。ストレスを和らげ、眠りへと導きます。妊娠線予防としてマッサージオイルに使用するのも良いとされています。

カモミール・ジャーマン

カモミールはギリシャ語で「地面のりんご」という意味があり、りんごのような甘い香りが特徴です。近くに植えた植物を治すことから、日本では昔から「植物のお医者さん」とも呼ばれていたそうです。鎮静作用により不安を抑え、心地よい眠りに誘ってくれます。

ネロリ

フローラル系の優雅な香りです。不眠症の改善や気持ちを落ち着ける効果が期待できます。成分のネロリドールは女性ホルモンの働きに似た作用があり、PMSや更年期障害などの女性に多い悩みを和らげるともいわれています。

イライラを抑えたいとき

ペパーミント

爽やかなメントールの香り。怒りで興奮した心を落ち着けたいときや、気分をリフレッシュしたいときにぴったりの精油です。鼻づまりや花粉症、筋肉痛、乗り物酔い、吐き気などを和らげる作用もあるといわれています。

ベルガモット

甘さのある柑橘系の香りです。高ぶった神経を鎮める働きがあり、イライラや緊張を和らげてくれます。リフレッシュしたいときや明るい気持ちになりたいときにもおすすめです。

ダイエット中におすすめの精油

エッセンシャルオイル

続いて、ダイエット中におすすめの精油をご紹介していきます。

グレープフルーツ

柑橘系の甘酸っぱい匂いです。血流を良くして脂肪の燃焼や分解を促進する成分を持ちます。利尿を促す作用もあるため、むくみが気になる方におすすめの精油です。

ジュニパーベリー

ヒノキ科のジュニパーという常緑低木の実を蒸留した精油で、爽やかさのあるウッディーな香りが特徴です。利尿・発汗作用があり、老廃物の排出を促してくれます。また、ニキビや毛穴のつまり、湿疹などを綺麗にする効果もあるといわれています。

ローズマリー

ハーブ系の香りで、集中力を高める作用を持ちます。肌のたるみやむくみに良いとされているので、マッサージオイルに使用するのがおすすめです。筋肉痛やこりの解消にも効果があるといわれています。

精油を使う際の注意点

精油は植物の成分を高濃度に凝縮したものであるため、使用する際は注意が必要です。

▪️妊娠中の方や持病がある方は必ず医師に確認する

▪️人によってアレルギーを起こしてしまう場合もあるので、使用する前はパッチテストを行う

▪️原液を肌に直接使うのは刺激が強すぎるので、使用する際は必ず薄める(目安は1%以下ですが、顔に使う場合や敏感肌の方は0.5%以下に薄めます)

▪️小さなお子さんがいる方やペットを飼っている方は、精油が害にならないか必ず確認してから使用する

▪️精油を飲むことはとても危険なので、お子さんやペットの手の届かない場所に置くなど、管理に注意する

▪️日光に当たるとシミができたり炎症を起こしたりする作用を持つ精油があるため(光毒性)、外出前に使用する際は注意する

▪️精油は直射日光を避け、冷暗所で保存する

精油によっては、妊娠中や運転中(眠気を誘うため)、皮膚が敏感な方は控えたほうがいい精油などもあります。そのため、使用する前に必ず精油の作用を確認し、使用方法や取り扱い方法に気をつけて安全に精油を楽しみましょう。

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