コラム

フラやタヒチアンダンスを踊っているときに、教室の先生から「息を止めないでね!」といわれた経験はありませんか?
ダンスを始めたばかりだと呼吸のタイミングが掴めず「気づくと息が止まっていた!」ということがよくあります。

ダンス中に呼吸がうまくできていないと疲れやすくなりますし、息を止めることで体の動きが硬くなり、ぎこちない踊りになってしまうことも。しなやかに踊るためにも、呼吸はとても大切です。

そこで今回は、ダンス中にスムーズに呼吸するための方法についてお話をしていきます。

ダンス初心者は呼吸が止まりやすい

フラやタヒチアンダンスでは、上半身がブレないように軸をしっかり保ちながらステップを踏むのが基本です。姿勢を意識しながら踊る必要があるため、初心者の場合は動きに集中するあまり、呼吸を忘れてしまうことがあります。

教室の先生から「しっかり呼吸をして!」といわれても、息を吸うタイミングがわからなかったり、浅くしか呼吸できなかったりと、なかなかうまくできないこともあるでしょう。

ただ、呼吸がしっかりできていない状態で踊ると体が硬くなるため、しなやかな動きができなくなります。また、息を止めた状態で激しく動くと体力の消耗が早くなりますし、無呼吸状態が長くなると酸欠を起こしてしまうことも。体のためにも、今息を止めて踊っている方は少しずつ改善していきましょう。

まずは呼吸を意識することが大切!

踊っているときに息を止める癖を直すには、まず呼吸を意識することが大切。私たちの体は普段無意識のうちに呼吸を行なっていますが、何かに集中したり緊張をしたりすると呼吸が一時的に止まってしまうことがあります。日常生活では、仕事でパソコン作業をしているときや、考え事をしているときなどに無呼吸になりやすいようです。

フラやタヒチアンダンス初心者の場合は、ステップや振り付け、姿勢などに意識を集中しすぎることが、無呼吸になってしまう一つの原因といえるでしょう。呼吸のことが頭にない状態では自分の息が止まっていることにも気がつきにくいので、はじめは呼吸に意識を向けながらゆっくりと踊るのがおすすめです。

「吸って吐いて…」としっかり呼吸を意識し、慣れてきたら激しい動きのときでも息が止まらないように練習していきましょう。呼吸の練習というと不思議な感じもしますが、ダンスやヨガ、スポーツ関連の教室では呼吸法のトレーニングをするところも多くあります。それほど、正しく呼吸するというのは大切なことなのです。

最初は踊りながら呼吸を意識するというのが難しく感じると思いますが、繰り返し行っているうちに意識しなくても呼吸ができるようになってきます。呼吸のタイミングを掴めるまで、自分のペースで練習をしていきましょう。

呼吸が浅い人は腹式呼吸を練習しよう!

呼吸が浅い人は腹式呼吸を練習しよう!

呼吸には、胸式呼吸と腹式呼吸の2つがあります。胸式呼吸は胸の上部で行う浅い呼吸で、交感神経を優位にして心身を活発に働かせる作用があります。多くのの場合、普段の生活で無意識に行なっている呼吸はこちらの胸式呼吸です。

腹式呼吸は横隔膜の上下運動による呼吸のことで、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる作用があります。インナーマッスルを鍛える効果や、心身の緊張緩和効果もあり、腹式呼吸は良いダンスをするためにも欠かせません。

踊っているときに浅い呼吸しかできないという方や、体に余計な力が入ってしまう方は、まず腹式呼吸の練習をしてみましょう。腹式呼吸は心身の健康にも良いとされているので、仕事・家事の休憩中や、夜寝る前に腹式呼吸をする習慣をつけるのもおすすめです。

呼吸をするタイミングは?

踊っているときに息が止まってしまう方のなかには「どのタイミングで吸って吐けばいいのかわからない」という方もいるでしょう。ずっと同じテンポであれば「ここで吸ってここで吐く」とタイミングを決められますが、ダンスの曲ではなかなか難しいですよね。

そのため、息を止めないようにするには「このタイミング」と決めるよりも、常に呼吸をし続ける方法をとるといいでしょう。とても簡単なように聞こえると思いますが、呼吸に意識をしていても息が止まる瞬間というのは意外とあるもの。無理な姿勢で踊ったり、重心や動作にズレがあったりすると呼吸がしにくくなるため、正しい姿勢で踊るというのがポイントになります。

ただ、どんな方法が合うのかは人によっても違うので、他に自分に合いそうな呼吸法や練習方法を見つけた方は、色々と試してみることをおすすめします。

意識をしなくてもスムーズに呼吸ができるようになれば、きっと今よりも踊りやすくなるはず。フラやタヒチアンダンスを始めたばかりだとうまくできないことも多いと思いますが、繰り返し練習することで必ず上達していきます。
息が止まりやすい方は、まずレッスン中に呼吸を意識することからはじめてみてください。

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